44歳桑原猛チャージ66 首位タイに浮上

[ 2013年11月9日 06:00 ]

1番、ティーショットを放つ桑原克典

男子ゴルフツアーHEIWA・PGM選手権第2日

(11月8日 茨城県稲敷郡 美浦ゴルフ倶楽部=6953ヤード、パー71)
 プロ22年目の桑原克典(44=ミズノ)がシード獲得に向け、猛チャージだ。4位から出てボギーなしの5バーディー、66をマーク、通算9アンダー、133で首位に並んだ。11年から3年間シードを失っているベテランが15年ぶりの復活優勝を目指す。36位から出た石川遼(22=CASIO)は68で回り、通算3アンダーの20位に順位を上げた。

 ツアー2勝のベテランが表舞台で躍動した。桑原は10年を最後にシードを失い、今季は下部ツアーが主戦場。10月のHEIWA・PGMチャレンジ3を制し今大会の出場権を得ると、今季レギュラーツアー4戦目にして2日間連続の60台で首位に浮上した。「やっぱりツアーは天国。ギャラリーからの声援は幸せ」としみじみ語った。

 1カ月前に20グラムほど軽いパターに替えると柔らかく握れるようになりパットが復調。3つ伸ばし迎えた11番パー4は150ヤードの2打目を7Iで3メートル、132ヤードの12番パー3は8Iで2メートルにつけると、確実にバーディーパットを沈めた。この日はパーオン率も94・44%で全体1位。ショットとパットがかみ合った。

 昨季賞金王の藤田寛之とは同学年。藤田が「学生時代は西の横綱が桑原、東の横綱が丸山」と懐かしむ実力者だが、今は立場が逆転。桑原は「藤田は学生時代は大したことなかったが、今は手の届かない存在。活躍を見るたび練習量だなと思う」と刺激を受けている。今大会で優勝なら賞金4000万円と2年間のシード権、2位でも2000万円を獲得して賞金シードが決まる。「こっち(レギュラーツアー)でやりたい」。復活を信じて残り2日間を戦う。

 ▼6位・池田勇太 上がり3ホールで2オーバーじゃ話にならない。(15ホールで3つ伸ばしたが終盤7、9番でボギー)

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2013年11月9日のニュース