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大判ヒラメ5・29キロV 前当たりからイッキ決めた

[ 2016年11月30日 05:30 ]

総合2位の中島さんは、鹿嶋のヒラメ初挑戦
Photo By スポニチ

 【大会報告 覇者への道】第4回「鹿島灘ヒラメ釣り大会」が27日、茨城県鹿嶋沖で開催され、清栄丸、豊丸など釣り宿17軒から361人が参加した。1匹の重量で競われ、作田丸で神栖市の飯島亜希夫さん(49=運転手)が5・29キロの“大判”を釣り上げ優勝した。 (笠原 然朗)

 日本全国で最大規模のヒラメ釣り大会。「常磐物」と呼ばれる大型で知られる鹿嶋沖にヒラメ釣りファンが集まった。

 真冬の冷え込みと、時折パラつく雨。記者が乗った清栄丸は40メートルダチから釣り開始。ポツリ、ポツリと当たりは出るが上がるのは1キロ以下の小型。午前11時納竿の短期決戦である。

 津島一郎船長は9時半すぎに港に近い20メートルダチに大きく船を転進。そこでドラマが待っていた。

 10時45分、右舷トモから2番目の香取市・伊藤二郎さん(56=新聞店勤務)が大きく竿を曲げている。第3回大会では総合3位、最大9・7キロの記録を持つヒラメ釣り名人も、“音沙汰なし”の数時間に「オデコも覚悟しました」。タモに収まったのは3・52キロ。「我慢をすればいいことがありますね」と笑顔をみせた。

 清栄丸のポイントに近い17メートルダチで竿を曲げていたのは豊丸に乗船した川越市の中島清さん(72)。「鹿嶋のヒラメを釣るのは初めて」ながら、タナを底から50センチ切って待っていたら「ドーンと入った」。5・06キロの“大判”で総合2位に入賞した。

 1日は、鹿嶋沖のヒラメが全面解禁。イワシの群れが入ってきている浅場に加えて、さらにポイントが広がる。釣り人にとっての“熱い冬”はこれからだ。

 ▼優勝した飯島亜希夫さんの話 ヒラメ釣り歴は20年。最大は5・7キロです。親バリはセイゴ17号、孫はトリプルフック8号、ハリスは6号です。前当たりがモゾッときて一気に入りました。合わせてからバレないように気を付けて巻き上げました。

 ◇大会成績 (ヒラメ1匹の重量、単位キロ)
 ◎総合賞
(1)飯島亜希夫(神栖市)5・29=作田丸(2)中島清(川越市)5・06=豊丸(3)青木知治(横浜市)4・78=不動丸(4)瀬能一則(野田市)4・34=幸栄丸(5)川島花野(足利市)4・32=不動丸

 ◎レディース賞 中島由香(市川市)3・53=長岡丸

 ◎ジュニア賞 川島花野

 ○…清栄丸に乗船した森良二さん(77)は、前日に大会参加を予約。旅行を兼ねて福島県下郷町の湯野上温泉に宿泊し、新潟へ抜けて日本海で夜釣りのワラサを狙う予定が荒天で急きょ、行き先を変更。貸し竿で臨んだ大会で2.95キロの良型を釣り上げた。それでも「ワラサが釣りたかったなぁ」。次に課題を残した。

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