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ゆったりたっぷり 3種のヤマメ 1日解禁、山梨・奥道志川中流で好感触

[ 2024年3月21日 04:30 ]

順調に数を伸ばしていた田島さん
Photo By スポニチ

 【渓流2024】彼岸過ぎからグンと釣果が上向いていくのが山梨・奥道志川のヤマメ、イワナ。1日の解禁以来、初めての釣行で、中流部をじっくり探ってみた。(スポニチAPC・諏訪本 修三)

 桜が咲くシーズンを迎え、各渓流の水温も上昇してきた。1日の解禁後には降雪、降雨もあり水位はほぼ平水と、まさにこれからが本番。期待を胸に妻と奥道志川を訪れた。

 まずは、足場の良い中流・和出村集落にある新津商店前へ。淵周辺で数分おきに竿を弓なりに曲げ、魚を引き抜いている釣り人を発見した。埼玉県深谷市の田島一章さん(77=自営業)で、早くも制限匹数の20匹に達する釣れっぷり。「餌は養殖ブドウ虫や、イクラを主体に狙っています」と教えてくれた。釣果を見せてもらうとパーマークの奇麗な天然魚や、昨秋に放流したと思われる準天然魚、解禁前の放流魚と3種が交じっていた。渓流は奥道志川がホームグラウンドだという田島さんは、アユ釣りが始まるまでこの周辺の中流部を釣り歩いているそう。

 今回は好釣りが期待できそうな雰囲気がある中流部の戸渡集落下から入渓した。昼時の時間帯で人も少なく、ゆったりと竿を出せた。餌はイクラから開始。淵の開きを中心に、やや深みをじっくり探ると、18~22センチの準天然魚や放流魚が順調に掛かった。まれにヤマメが掛かる出足の良さにワクワク感が増す。途中で餌を現地で採取したヒラタに替え、平瀬などを探ると、ヤマメが餌を追ってくれた。2時間ほどで妻と合わせ20匹。存分に楽しんだ。

 筆者は幼少期からこの川で渓流釣りを楽しんでいるが、特効薬的な餌となるのが川虫類である。特にヒラタは採取しやすいのでオススメ。これからは水温が上昇するので、手軽に採取できる。大きめなら1匹掛け、小さめなら2匹掛けで尾から頭部にハリに浅く刺す。水中でヒラタがスイングすると、天然ヤマメがよく餌を追う。川虫類では他にキンパクやピンチョロ、黒川虫などもいい。増水時はキジやイクラも効果あり。キジはミミズ通しを使い、やや大きめの返しのあるハリにしっかり刺すと深く食いついてくれる。

 ロッドは6メートルが軽量で使いやすくてオススメ。水中糸は東レ「将鱗渓流スーパーエクセル」0・3号、ハリは1~3号を使用。4月中旬まで遡行(そこう)ペースはゆっくりなので、初期は深めの層を中心に狙うのが良い。入渓時間は日中をメインにして、4月下旬からは朝夕マズメ時を中心に狙うと良い。

 道志村漁協では3月中に1回、4月に2回、5月の連休前にヤマメ・イワナ・ニジマスを追加放流する予定だという。(東レフィッシングフィールドテスター)

 ▼釣況 道志村漁協=(電)0554(52)2966。日釣り券は1200円、年券6000円。

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