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マダイ乗っ込み本格化前に“春の五目ヒットパレード”

[ 2024年3月27日 04:30 ]

肥田さんは本命のマダイと大型イシダイ                               
Photo By スポニチ

 【釣り日和】桜の便りが届き始める頃、待たれるのはマダイの乗っ込みだ。静岡県大井川港・勝利丸に乗船。春うららかな駿河湾に繰り出した。(笠原 然朗)


 港から航程約1時間。蒔田城一船長が船を止めたのは御前埼灯台を望む御前崎沖28メートルダチ。規則で仕掛けの投入は午前7時から。静かなナギの海である。

 仕掛けはハリス4号10メートル。オモリは100号。コマセ、付け餌共にオキアミ。指示ダナは海面からで18メートル。水深や魚探に映し出される反応を見ながら船長はその都度マイクで指示ダナを告げる。

 最初に竿を曲げたのは蒔田船長の弟で、焼津市の漁師、蒔田大寿さん(55)。上がってきたのは良型のメジナだった。

 春の桜色が見たい、の思いも静岡市の肥田光さん(52=会社役員)が釣った3・5キロのイシダイが続く。長竿のしなりは満月で、磯で釣れれば、の大型だった。肥田さんは本命のマダイも追加。乗っ込み期特有の黒ずんだ魚体ではなく、蒔田船長も「もう少しかな?」と話した。

 右舷大ドモで4・5キロのワラサが上がった。釣ったのはマダイ名人の静岡市・八木庸行さん(75=歯科医師)だ。「餌がどこにあるのか常に考えています」の思考パターンで10キロ近いマダイを上げるなど大物を攻略してきた。ワラサは不本意な一匹だったか?

 駿河湾は豊穣(ほうじょう)の海だ。マダイこそ時期尚早だったが、「五目」では多彩な魚種が釣れる。午後1時の納竿までの後半1時間半は、波風も強まり、港に近い40メートルダチのマアジポイントへ。ここでは40センチ超が次々と上がりお土産となった。

 アカムツ、モロコ、クエ、アマダイなど高級魚のポイントも、知り尽くしている蒔田船長だ。大ダイの便りが届くのも近いとみた。


 ≪“マアジタイム”で40センチ超≫ それまで竿を曲げることがなかった山梨県昭和町の天野祐紀子さん(45=会社員)に“マアジタイム”で大物が来た。40センチ超に「釣れて良かったです。どうやって食べようかな?」。夢は大型のキハダを釣ることとか。

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