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本命ソウギョ不発でも…オール60センチ超コイ パン流し&リベラ両刀遣い

[ 2024年2月25日 04:30 ]

今回一番太っていたコイ
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】暖かな日が続いたかと思えば急に寒くなるこの頃、今年のソウギョ第1号が釣れたという情報が入ったので、埼玉県のマルキユー本社の裏を流れる元荒川に行ってきました。

 今回は欲張りにパン流しと、リベラを両方同時にやろうと準備しました。ウキ釣りは大型が掛かると切られてしまうのべ竿は使わず、筆者のはリール付き磯竿。ヘラブナ仕掛けで狙うのでリール付きヘラで“リベラ”と呼んでいます。

 午前10時釣り開始。まずは実績のあるポイント2カ所でパン流しをしました。ソウギョ狙いですが、丸々太った70センチ弱のコイ、そして50センチ級のニゴイが釣れました。その後ヘラ台をセットし、ウキ釣りを開始したのは午後0時半過ぎでした。練り餌はマルキユー「いもグルテン」を使用しました。水深を測ってみるととても浅く50センチあるかないかでした。こんな浅い場所でいつもソウギョを釣っていたのかと驚きました。

 餌を打つこと30分。最初の当たりはウキがいきなり消し込みました。ロッドを立てるとグーンと重みが伝わり、インターラインロッドが気持ち良くなるほどきれいに曲がっています。浅いので水面でバチャバチャ暴れます。ゆっくりファイトしてラバーネットですくったのは60センチ級のコイでした。

 普段はフライかパン流しで釣ることが多いので、とても新鮮でした。この魚をリリースして思ったことは、こんなに浅い場所でデカい魚を暴れさせたのだから、しばらくはまた当たりが出ないだろうということです。また30分ほど我慢する予定でした。
 しかしその心配をよそに5分後、またウキが消し込み同じサイズのコイが釣れました。

 通常“パンコイ”やフライでは1ポイント1匹なのですが、ここは違いました。練り餌の匂いで魚が寄ってきているのでしょうか?

 この2匹で当たりは遠のきましたがまた30分後にヒット。今度はよそ見している間に、ジジ~ッとリールからラインを引き出して走っていったので「ソウギョが来たか?」と期待しましたが、70センチ弱のコイでした。この魚は先ほどの2匹よりも大きいので、腕が疲れてしまうほどとてもよくファイトしました。

 午後2時半、4匹目を釣って場所移動。ちょっとよそ見した隙に、ロッドがガタンと音を立て、竿かけごと外れました。餌ボウルも飛ばされて水面に落ちました。慌ててロッドを取るとグンと重くなってすぐに軽くなりハリが1本なくなっていました。4号ハリスを切っていくなんて。大きかったのでしょうか?

 ボウルを回収し、ハリを結び、餌を作り直して1投目、ウキが消しこんでリールが逆転しました。ロッドを立てると、とても強い引きだったので、今度こそソウギョが来た!と喜びましたが、それも70センチ弱のコイでした。

 その後4時半まで粘りましたが当たりはなく、終了しました。コイ釣りになりましたがヒット7匹、キャッチ6匹。全部が60センチオーバーという良型でしたので楽しめました。

 今年はこの両刀遣いプラス、フライロッドを用意して、大物ソウギョに備えたいと考えています。(東京海洋大学元客員教授)

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