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天使のささやきでラスト15分、カサゴ7匹「青イソメの垂らしを長くして、小まめに誘った方が良いですよ」

[ 2024年3月30日 04:30 ]

最後にカサゴを連発して何とか形になった
Photo By スポニチ

 【芸人が釣る!】吉本興業のお笑いコンビ「官兵衛」の伊藤貴之が訪れたのは江戸前の魚なら何でも、の南六郷・ミナミ(東京都大田区)。本命?のタチウオ、マゴチは不発だったもののうれしいお土産が…。

 今回は「タチウオ・マアジ」リレー船のはずが、出船前に「タチウオ行くけどもう他の船も全然釣れてないから、急きょマゴチの泳がせ行ってからタチウオ行ってみよう」との親方からの提案が。

 雨風にさらされながらマゴチのポイントで、サイマキ(車エビ)を泳がせるがうんともすんとも。激渋。1時間ほどやって船中で当たりが3回のみ。見切りをつけてタチウオのポイントへ。

 ココでは他に見慣れた僚船が船団をつくってタチウオを狙っているけど、ざっくり見る限りどの船も苦戦中!ひとまず片天ビン仕掛けを指示ダナまで落とし、いろいろな誘いを試しても魚信はない。すると任伯船長の息子、祥一さんが隣で試し釣りを開始。親方とは真逆で真面目で物静かな若船長だ。

 僕もだいぶ細かい誘いをしていたつもりでしたが、それよりもさらに静かで細かい誘いをしていた祥一さんにHIT!何と指5本幅の良型タチウオが宙を舞って船内へ。するとすかさず親方から「イトウ君、あれ奪って写真撮りな。釣ったことにしたら良いじゃん」と悪魔のささやき、いや悪魔の船内アナウンスがありましたがギリギリのところでプライドが勝ち、誘惑に乗りませんでした。

 そこからも結局船内で細いタチウオが1本追加されただけで終了。最後の唯一の希望、アジ釣りへ。ここでは25~30センチの良型が、お客さんみんなが10匹ほど釣れた絶妙なタイミングで船長から「昨日デカいカサゴ釣れたポイントに行こう」といううれしい提案が。

 同じコマセの仕掛けでどれくらいの大きさのカサゴが釣れるかな?と思っていたら、この日一番の引きで27センチの良型が釣れました。
 ただそこから周りは釣れているのに自分だけ釣れてない時間帯が続き「カサゴ1匹とアジだけで記事書くのしんどいって」とふてくされていると納竿間近に祥一さんから「もっと餌の青イソメの垂らしを長くして、小まめに誘った方が良いですよ」とのアドバイスが。

 すぐに試して、誘いを1メートルほど上にあおってみると面白いくらいにすぐかかる!ググン!と重みが乗ったら糸フケを取ってがっつりフッキング。乗った時の重量感ある引きがたまらない。立て続けに25~30センチの良型を連発!気付けばラスト15分で7匹上げることに成功。親方の悪魔のささやきに負けず、祥一船長の天使のささやきに耳を傾けたおかげで素晴らしい釣行になりました。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、南六郷・ミナミ=(電)03(3738)2639。釣り物、出船時間などは要確認。

 ◇伊藤 貴之(いとう・たかゆき)1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身。18年に石橋俊春とお笑いコンビ「官兵衛」を結成しデビュー。ANGLERS公認「アングラーズマイスター」。

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