フィッシングニュース

ウキ巧みに 賢いヘラと ウキウキ勝負

良型のヘラを釣った大学生の小山海風さん(中央)左は高山。右は筆者
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】淡水の釣りで最も入門しにくいのは、アユの友釣りとヘラブナだと思っています。人気のルアーに比べると装備や仕掛けなどがこまごまとしていて扱いにくいことと、釣り方が繊細過ぎるからです。初心者が全てを自前で用意して始めるには小物も多くて、非常に面倒な釣りでもあります。

 しかしこの2つの釣りは奥が深く、なおかつこれぞ日本の釣りというべき文化的なものがあります。

 特にヘラブナは食べることを目的としない、釣りを楽しむだけのゲームフィッシュです。ウキ1本で水中の全てを想像することから、精神修養の釣りだと言えます。

 毎年4月に奥山塾ではその精神修養をするためにヘラブナ釣り教室を行っています。釣り初心者の方や普段はルアーや海釣りのベテランの方々が参加してくれて、今年は20人が満席になりました。このイベントだからこそ、ヘラブナ釣りを経験する機会が持てたのだろうと自負しています。

 それが可能になっているのはマルキユーの研究開発部の高山恵美子さんら、スタッフが指導をしてくれるからです。高山さんは日本一の女性指導者といっても過言ではありません。研究室で日夜、魚の好む成分を分析して、科学的に餌作りをしていますから、単なる釣り名人の女性ではないことが、お分かりいただけると思います。

 そして女性ならではの気配り、きめ細かく優しい教えかたが好評です。この日集まった女性参加者もそう言っていました。

 この日の釣り方はセットという方法で上バリにバラケの練り餌(パウダーベイトへら)、下バリに力玉というゼリー状の球を付けます。上の練り餌が溶けてパラパラと沈み、本来はプランクトン食のヘラブナがその粉をスパスパと食べているうちに、下バリの餌を吸い込んでしまうというシステムです。

 釣り堀とはいえ魚たちは賢く、ハリが付いているのを知っているようで、巧妙にハリの付いていない部分だけを突っついていきます。魚影も濃くウキが不規則に動くので、どこで合わせたらいいのか分からなくなります。

 メバチマグロのIGFA世界記録を持つ半田麻利子さんは、午前中は苦戦し、「こんな繊細な釣りは私には無理」と諦め気味でしたが、昼食後は高山さんのアドバイスでコツをつかみ、ご主人よりも好調に釣り続けていました。

 私の若き後輩、北里大学の松田恵理さんは開始早々に1匹釣り上げ驚いていましたが、その後ヒットはなく、悩んでいましたが、餌の付け方のコツを高山さんに教わり、それを覚えると次々に釣っていました。

 魚類学で有名な井田齋さん(北里大学名誉教授)は、なんと釣りは超初心者、「思った以上に魚は賢いね」と感心していました。そして「またチャンスがあれば釣りをしてみたいね」とも。

 参加者全員が、悩み、苦悩し、喜び、楽しい時間をシェアしていました。(東京海洋大学客員教授)

 ◆親子でニジマス釣りを楽しんで

 ◇参加者募集 公益財団法人日本釣振興会、日本釣りジャーナリスト協議会主催の第19回「親子釣り体験教室 管理釣り場のニジマス」を6月9日(土)、尚仁沢アウトドアフィールド(栃木県塩谷郡塩谷町鳥羽新田339の8)で開催する。餌釣りで対象魚はニジマス、ヤシオマス、イトウ、ロックトラウトなど。親子2〜3組に1人のインストラクターがつく。

 ▼募集 親子100人。

 ▼参加資格 小学3年生以上中学生までの子ども。保護者同伴に限る。

 ▼参加費 4000円、子ども2000円。竿、仕掛け、餌、貸しライフジャケット(子ども用)

※竿は持ち帰り可能。

 ▼申し込み HP(アドレス別掲、QRコードからも閲覧可能)の応募フォームに必要事項をご記入の上、申し込みください。

 ▼問い合わせ 日本釣振興会=(電)03(3555)3232。

◇親子釣り体験教室◇https://web.tsuribito.co.jp/oyako

[ 2018年4月21日 07:26 ]

Webtools & Bookmarks

バックナンバー

スポニチwikiランキング

      人気ニュースランキング(社会)

      ※集計期間:04月22日22時〜23時

      » 続き

      【楽天】オススメアイテム
      クイックアクセス