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【バイカー紗希の釣~りんぐ】細かく誘って大きく誘って ワカサギ “シシャモ級”束達成

[ 2024年3月13日 05:30 ]

シシャモ級のワカサギ4連チャンに笑顔満面の筆者
Photo By スポニチ

 125CCのバイクに乗って釣行へ向かうアウトドア大好きの釣りガール・中山紗希が、神奈川県相模湖のワカサギ釣りに挑戦した。今年は“シシャモ”級の良型が続々上がっており期待十分。雪予報のため、バイクではなく自動車で向かった。

 ワカサギの最盛期は11~3月なのに、仕事の繁忙期とかぶるため、釣りに行く時間を捻出することは難しい。なんとか時間を見つけての釣行となった。今回は、毎週のように相模湖や山梨県・山中湖へ出かけている神奈川県厚木市の吉田有輝さん(29=会社員)に助っ人をお願いした。一昨年、一緒にワカサギ釣りを始めた仲間でもある。その時は紅葉真っ盛りの11月で、水温のせいか物足りない技術力のせいなのか…結果は60匹。今回は束釣りを達成したいと気合を込めて臨んだ。

 天狗岩釣案内所の山口一店主が、魚探を確認しながらポイントまで引き舟してくれた。走ること10分。船が着くまでに道具を準備し、ふと目線を上げると周辺の山々は雪と霜凍りでうっすら白く色づいていた。風情ある景色の中で竿を出すだけで癒やされる。

 相模湖は“デカワカサギ”の聖地として知られ、9~13センチがアベレージサイズ。使用した仕掛けはビギナー向けの5本バリ、ハリは1・5号。反応があるのはベタ底だというからハリ数はこれで十分。山口さんお薦めのチーズサシ餌をつけ、6メートルの湖底に向けて仕掛けを下ろすとすぐに当たりがきた。強烈な引きに電動リールがウッと悲鳴を上げる。ニゴイかと落胆気味に巻き上げると、10センチ超のワカサギが3匹付いているのが見えたが、釣れたことに感動している隙にワカサギが横に走る。あっと思った時には手遅れ。もう1本竿を出していた仕掛けと絡まってしまい、2匹が湖に帰っていった。二刀流は失敗だ。「何してるんですか。反応出てるのに」。絶え間なく2つの電動リールから快音を響かせる吉田さんがハッパをかける。私が仕掛けを結びなおす間にも、順調に数を伸ばし20匹は釣っていた。

 その後は最多で4点掛けもあり、昼前に前回超えを果たしたものの、当たりが次第に遠くなってきた。掛かってもなぜかバレる。その様子を見かねた吉田さんから「餌は頻繁に替えていますか。サシのダシがなくなると釣れません。底でチョンと細かい誘いと、ワカサギの目線から消える大きな誘い、極端な2つの誘いが有効です。あとは食わせの時間を取って」とアドバイス。餌替えや誘いはすぐに実践ができたが、相変わらずの掛け損ないにもん絶しながらもポツポツと数を伸ばす。

 終わってみれば128匹と目標の束釣り達成。最大は13センチでほとんどが10センチオーバーだった。今季はプランクトンの影響で当歳魚が10センチ級に成長しているよう。どうりでみんなデカいわけだ。

 吉田さんは誘いのパターンをつかみ259匹を釣り上げ、総重量は2・2キロ。帰りの車中で「冷えた体にはラーメン」だと、私がスマートフォンで検索している横で、目をキラキラさせながらワカサギの調理法について語る吉田さん。釣り人としての格の違いを実感した。

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