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ヤリイカ最高潮!竿頭45匹 パラソル級

[ 2024年4月2日 07:00 ]

多点掛けに笑顔満面の五十嵐さん。群れも濃く今後も楽しみだ
Photo By スポニチ

 【菅野順也の釣り巡礼】水深140メートルの深場から、ズラリとヤリイカ多点掛け!好条件がそろっていなくても、3桁超も飛び出すほど勢いは最高潮。早速、福島県いわき沖に繰り出した。
 (スポニチAPC・菅野 順也)

 春を迎え沖釣りの対象魚種が増え、ヤリイカも産卵前の荒乗りに突入した。果たして今季の調子は?腕試しを兼ね、小名浜・第八昇辰丸に乗り込んだ。

 午前4時半に出船して、水深140メートルのポイントに到着したが、風が強く海況は思わしくない。前川辰行船長からの「やってみてください」のゴーサインで、投入器からイカヅノがどんどん海へ放たれていく。このところの状況について前川船長は「周辺海域のヤリイカはとてもいい感じで、海の状態がナギで出船できればハズレがない状態です。100匹超の釣果も出ていますよ」。さらに「ベタ底を狙うだけではなく、指示ダナの上で一度止めてから、徐々に落としていくのも効果的ですよ」と秘策も教えてくれた。

 期待は高まるばかりだが、開始から3投目まではサバの群れに悩まされ大苦戦。船長は5分の小移動を決断し再スタート。早速、複数の竿が弧を描いた。趣味は魚釣り一筋という福島県いわき市の志賀弘さん(76)は「鮮度抜群のヤリイカの刺し身を味わえるのは、釣り人の特権ですね。地元でおいしい魚が釣れるので、何でも狙います」とニコニコ顔のヤリイカ3点掛け。横浜市の五十嵐東植さん(57=会社員)は「ヤリイカは大好きな釣り物です。シーズンインを待っていました。これに限りますよ」と追い乗りを決めて、ガンガン数を伸ばしていく。

 この日は尻上がりにサイズがアップするだけでなく、群れも濃くなっていく好乗りぶり。筆者は最高5点のパラソル級が連なったものの、午前10時に風が強まり無念の納竿。後ろ髪を引かれる思いで帰港となったが、短時間でもトップは45匹、筆者も35匹とまずまず。群れの濃さを十分に実感した。他の魚種では体感できない「生命感と重量感の融合」を満喫したいなら、今がチャンスだ。
 (がまかつフィールドテスター、ヤマトヨテグスフィールドテスター、マルキユーフィールドスタッフ)

 ◇当日のタックル イカヅノ=下田漁具「ビードロ針11センチ2段」「らっきょ75F2段」ともに各色混合、道糸=ヤマトヨ「PEジギング8ブレイド」3号300メートル、幹糸=同「フロロハリス」5号、ハリス=同3号。

 ▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、小名浜・第八昇辰丸=(電)0246(92)4416。乗合料金は1万3000円から(ポイントにより変動あり)、出船時間は要確認。

 ○…仕事と釣りのバランスを大事にしているという、茨城県つくば市・番場正明さん(71=会社員)は「釣りをすることで仕事への活力が湧いてきます」。さらに「ヤリイカは釣って帰ると孫が笑顔になるので、特に頑張ってしまいますね」と奮闘。ヤリイカは家族との絆にも一役買っているようだ。

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