×

霞ケ浦怪魚ダントウボウに初遭遇 「リベラ」で40センチ 午後はコイ連発

[ 2024年4月14日 04:30 ]

これが霞ケ浦のニューフェイス・ダントウボウ。外来魚だとヤボは言うまい
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】春うららの一日、茨城県の霞ケ浦で「リベラ」(リール竿でのヘラ釣り)を行いました。同行者は霞ケ浦の達人・藤原亮さんです。彼も昨年から時折かかる巨大魚にはのべ竿で戦うのは無理と判断し、リール付き磯竿のゲームを始めました。

 霞ケ浦の場所選びで大切なことは風を背にすることです。向かい風だと水をかぶって釣りになりません。スマートフォンで風予報を見てどこに入るか決めます。今回は美浦村エリアに行きました。それにしても釣り場はガラガラ。いつものように場所はたくさん空いていました。

 開始して30分もしないうちに藤原さんにヒットがあり、アメリカナマズが釣れました。それからしばらくして今度は筆者のウキが消し込み、良い引きを見せたのはダントウボウでした。30センチぐらいでしたが、筆者にとっては初の魚で非常にうれしく思いました。この魚、近年はアメリカナマズと並んで霞ケ浦怪魚の一つです。食用としてコイや4大家魚のハクレン、ソウギョ、アオウオ、コクレンなどが昔に移入放流されました。アメリカナマズやオオクチバスなど特定外来生物に指定された魚種も、元々は食用で移入された魚ですが、各地で繁殖し始めると害魚というレッテルを貼られるおかしな話です。最初は全て日本の未来の食料危機を救う魚だったはずなのに。

 続いてヒットした魚は、とても強く引きました。銀色に輝いていたのでヘラブナかと思いましたがまたもやダントウボウ。今度は40センチ近い良型でした。この調子で筆者は最初から4匹目まで全てダントウボウでした。藤原さんもアメリカナマズに続きダントウボウ。これではレアフィッシュのイメージが変わってしまいます。

 午後は一変してコイの連発でした。霞ケ浦のコイには特徴があります。超大型は知りませんが、40~50センチ級はヒレがうっすら赤く、体側は黄金色です。普段、多摩川の黒っぽいコイを見慣れているせいか、とても奇麗に見えます。そして引きもダントウボウより強いので、腕が痛くなるほど楽しませてくれます。

 この後、夕方はアメリカナマズが連発し、ヘラブナは姿を見せずに納竿しました。これからゴールデンウイークにかけて、再び狙ってみようと思います。(東京海洋大学元客員教授)

続きを表示

バックナンバー

もっと見る