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ベタ底狙い続け36センチ口太メジナ 低水温の厳しい状況もワンチャンスで本命! 三浦半島・城ヶ島の磯

[ 2024年4月13日 04:30 ]

岩本さんが釣り上げた良型のメジナ
Photo By スポニチ

 異例とも思える3月の冷え込みの影響で、4月に入っても厳しい釣りが強いられた。そんな中、神奈川県三浦半島・城ケ島の磯に入釣。ベタ底狙いで何とかワンチャンスをものにした。(スポニチAPC・恩田 誠)

 桜の開花が当初の予想よりも2週間遅れたように、3月は例年になく気温が低かった。それが海にも影響したのか、4月に入っても水温はなかなか上昇せず、魚の活性は一向に高まらなかった。

 三浦半島では最も早く水温の上がる城ケ島の西磯だが、ここでも魚の動きはすこぶる悪く、小魚の姿すらほとんどない状態が続いた。

 春は強い北東の風が吹き付けるため、南向きの磯が多い城ケ島ではなんとか竿が出せるものの、寒さは身に染みる。この点、今回竿を出した長津呂崎の中央部にある釣り座は、崖の一段低い場所にあり北東風が避けられるため、常連の間では「天国の磯」と呼ばれている。

 ただ、水深があまりないことと沈み根が多いことから、狙えるポイントには限りがある。

 先発した神奈川県逗子市の岩本勝人さん(73)は天国の右端で竿を出し、左側にある沈み根の際を探っていた。一方、遅れて到着した筆者はシシッパナの一番左手で足元を狙ってみた。

 小魚の姿さえ見えず、当然のごとく付け餌のオキアミはハリに付けたままの姿で戻ってきた。「こんな時はどこを狙えば良いのか?」と岩本さんに聞かれたので、筆者は次のように答えた。

 一つは極めて軽い仕掛けで餌をゆっくり沈めること。もう一つは、餌が底をはうようになるまでウキ下を深くすること。

 以上の2点が、活性が低い時にまず行ってみる基本的な方法だ。岩本さんの釣り座は底が視認できるほど水深はあまりないので、彼は後者の方法を選んだ。餌を底にはわせると、ハリが岩の間に入って根掛かりしやすくなるので、ハリ先はオキアミの頭で隠すことが肝要だ。

 岩本さんは根掛かりを恐れずに、タナをベタ底に取って狙い続けた。するとウキがゆっくり沈み込んだので合わせを入れると、見事にメジナがヒットした。上がってきたのは36センチの口太メジナ。狙いは40センチアップだったが、ともあれ、最悪の状況の中で本命をゲットしたことに満足した様子がうかがえた。

 これからは気温も水温も上昇し始めるので、魚の動きも良くなるはずだ。まずは軽めの仕掛けで底付近を狙い、餌が取られるようなら、徐々に狙うタナを浅くしていくのが上策と思える。

 ▼釣況・餌 長井・シーサイド三浦=(電)046(857)2863。交通は国道134号を葉山から三崎方向に進み、引橋交差点を右折、城ケ島入口交差点を左折して城ケ島へ。城ケ島バス停付近に有料駐車場あり(1日400~450円)。磯までは徒歩10~15分。

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