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“激レア”ストライパー、ネットイン 日本で釣れるのはここだけ!!前橋市・宮城アングラーズヴィレッジ

[ 2024年4月7日 04:30 ]

水面位炸裂し強烈なファイトのストライパーをたん能した長男・勇樹と筆者。宮城AVは釣らせてくれる釣り場です
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】赤城山麓に位置する宮城アングラーズヴィレッジ(前橋市)は、冬営業のトラウトの終盤を迎えています。釣り場には4つの池があり、中池と呼ばれる一番大きな池に、マスが大量に放流され、にぎわっています。他の3つの池はどうなのかというと、特定外来生物に指定されているオオクチバス、アメリカナマズ、ストライパー(ストライプドバス)が周年放流されっぱなしのいわゆる放牧状態になっています。養殖池とは違い野池状態で何年も生きているこれらの魚を釣ろうともくろみ、小学生以来という長男・勇樹(29)と行ってきました。

 まずサイトエリアと呼ばれる一番上の池に。勇樹はダウンショット。筆者はノーシンカーで探りを入れました。池は静まり返り、魚の波紋などは見られませんでした。午前11時半を過ぎる頃、釣り場オーナーの息子・井上大雅さんが様子を見に来てくれて「下池の方が活性がいい」とのことで、入り口に近い下池に移動しました。ここではトップウオーターからビッグベイトまで、さまざまなルアーを投げましたが、チェイスはあるもののヒットには至りませんでした。

 正午にはペレットタイムがあり、魚の活性が一気に上昇しました。バスやマスはもちろん、コイやストライパーまで水面に湧き上がりました。「こんなにいるの?」と驚くほどの数です。筆者たちは茶色の小型トップウオータールアー「チャロスケ」を投げました。マッチザベイトです。

 するとすぐにヒットしたのはブラウンでした。勇樹にも続けてニジマスが。狙い通りにはいかず、マスが先に釣れてしまいました。ちょっと移動して流れているところへ投げると、銀色の魚が「ガボッ」と食いつきました。合わせると凄い引きが伝わってきました。ストライパーです。

 我が国ではここでしか釣れません。50センチ級のストライパーは筆者が知る限り、国内の同じサイズの魚の中で最も強く引くのです。毎年夏には仲間たちと狙いに来ますが、冬営業中に来るのは初めて。バスの活性が低くても、ストライパーは元気なのでした。程なくして勇樹もヒット。しかしPEラインが立ち木に擦れて切れてしまいました。残念。リーダーを結び直し、再トライすると水面に浮かぶチャロスケ目がけて魚が浮上。水しぶきを上げて襲いかかりました。今度は障害物をよけ、うまくかわしてネットイン。キレイなストライパーでした。

 その後、昼食を挟んで再トライ。待望のバスも釣れました。「小さい頃は目線が低かったのでよく見えなかったけれど、身長が高くなったから水面を見下ろせるので食いつく前の浮き上がってくるところが見えて面白い」と勇樹は見破る魚も楽しんでいました。2人でヒットは20回以上ありました。

 宮城アングラーズヴィレッジのマス営業は14日で終了。その後は池の魚を入れ替えて、20日から夏営業開始です。とにかくバスをたくさん釣りたかったらここがお薦めです。(東京海洋大学元客員教授)

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