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追い食い待って春が来た!黒メバル4匹掛け 親子で心躍る57匹

[ 2024年4月23日 05:30 ]

追い食いに成功し4匹掛けを達成した鈴木さん
Photo By スポニチ

 【菅野順也の釣り巡礼】目指すは多点掛け!春本番を迎え宮城県仙台湾の黒メバルが活発になってきた。まさに春告魚の名前の通り。竿先のブルブル、ゴンゴンの動きを見れば、心だって躍り出す。(スポニチAPC・菅野 順也)

 全国に春告魚は多くいるが、東北地方での代表格といえば黒メバルだ。待ちかねた春を実感しようと、筆者は息子・真海(16=高2)と亘理・きくしん丸に乗り込んだ。かじを握る菊地憲吾船長は「今シーズン数はあまり出ていませんが、良型がそろっています。このところ実績が高い浅場から狙っていきますね」。航程40分で鳥ノ海沖(水深17メートル)に到着した。

 「海底は根周りなのでタナは底上1メートルほどでお願いします」と船長からゴーサイン。1投目から筆者の竿にブル、ブルと小気味よい魚信が伝わってきた。ここで仕掛けを上げずに追い食いを待つと胴突6本バリ仕掛けに2匹が付いてきた。ポイントを移動した2投目。息子の竿が激しく揺れ動いた。追い食いを待って巻き上げると、こちらは良型がズラリ4匹。これには親子で笑顔になった。

 菊地船長にコツを尋ねると「付け餌を併用する方法もありますが、サビキのみでも十分食ってきます。誘いは入れずに静かに待つ方がいいですね」とアドバイス。

 「黒メバル独特の当たりがたまりません。動く竿先を見て、何匹掛かっているか想像しています」とニコニコ顔で話す宮城県岩沼市の鈴木和則さん(47=会社役員)は連チャンに成功。釣りだけでなくゴルフ、山歩きと多趣味な同名取市の佐藤孝夫さん(75)は「家庭菜園も趣味で、自分で作った野菜と釣った魚の組み合わせは最高ですよ」。今夜の献立はすでに決まったようだ。

 最後まで好調は続き、筆者は良型黒メバルをメインに34匹、息子も23匹を手にし、親子で心躍る春の陽気を満喫することができた。(がまかつフィールドテスター、ヤマトヨテグスフィールドテスター、マルキユーフィールドスタッフ)

 ○…根周りでは黒メバル以外にも多彩な魚が登場する。毎週のように船釣りを楽しむという仙台市の加藤広樹さん(58=建築業)は「底物の五目釣りはおいしい魚ばかり。カナガシラは色が鮮やかでうれしいゲストです」と一種追加し満足そうだった。

 ▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、亘理・きくしん=(電)0223(35)3552。集合は午前4時半、乗合料金は9000円。マガレイ船も出船中。

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