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探しまくって大型発見!!51センチ・バス 夢のロクマル攻略諦めない ~琵琶湖~

[ 2024年4月21日 04:30 ]

念願のロクマルには届かなかったが、フライで50センチ級のバスをヒット。超大型の攻略法を考える日々が続く
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】大きなブラックバスが釣れるというどころか、国際ゲームフィッシュ協会(IGFA)公認の世界記録も釣れている滋賀県の琵琶湖に行ってきました。筆者は30年以上前に琵琶湖で35~48センチをトップウオーターのみで1日50匹以上ヒットという猛烈な釣りをしたことがありますが、当時は超大物は釣れませんでした。オオクチバスが特定外来生物に指定された後、駆除が始まって魚影が薄くなり、琵琶湖でさえノーフィッシュで終わるというようなことが言われ始めたころ、巨大バスが釣れ始めたと記憶しています。60センチ、5キロの超大物を目標に頑張ってみようと思いました。

 琵琶湖は広く、場所の設定が難しいのですが、アクセスのいい大津市周辺から開始。筆者はフライフィッシングなので浜などの遠浅の超遠投が必要なエリアには不向き。岸近くにアシなどが生える場所を狙い、浅場に上がってきているバスを探しました。何人ものルアーマンに出会い情報収集を兼ねて声をかけてみると、いろんなことを教えてくれました。先週ここで62センチを釣ったとか、あのくいの脇で掛けたデカいのをバラしたとか、ビッグベイトはこのルアーがいいとか、インターネット上ではなかなか出てこないピンスポットも教えてくれました。

 移動しながらバスを見つけたらそっとその射程範囲にフライを落とすサイトフィッシングを試みましたが、最初は全く見つかりません。魚がいないのか、筆者の目が慣れていないのか。時間がたつと目が慣れてきたのか、ポツポツと魚が見え始めましたが40センチ前後ばかり。しかもフライを投げるとすぐに逃げてしまいました。粘れば釣れそうでしたが、これに時間を取られるわけにもいかないので、夢のロクマル(60センチ超)はどこにいるのかと探しまくりました。

 ようやく見つかった大型はアシ際にいた50センチあるかないかの魚でした。この魚は1投目でフライに反応しましたが、筆者の影に気づいたのかすぐに見えなくなりました。ここで気を落ち着けて戻ってくるのを待ちました。5分ほど待つと同じ場所に戻ってきました。今度は魚からやや遠めにフライを落としてみました。するとその魚は猛ダッシュしてフライに食いつきました。

 素早く合わせるなどという技術は不要、ロッドをひったくりました。アシの中に突っ込まれたらティペットが切れていたかもしれませんが、沖へ走ったのでゆっくりファイトし、ラバーネットで取り込みました。とても体高の高い魚でした。

 サイズを測ると51センチで2.2キロ。重さは目標の半分以下です。その後もう1匹追加しましたが48センチで2キロ。それで初日は終了。
 翌日は琵琶湖大橋よりも南へ下り、小川や水路等をチェックしました。そこには夢のロクマルサイズも泳いでいましたが、フライには全く無関心。どうやったらこの巨大バスをフライで仕留められるのかを、帰京後も毎日考えています。(東京海洋大学元客員教授)

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