×

乗っ込み期来た!3キロ近い良型ダイ 駿河湾の“奥座敷”淡島沖で続々

[ 2024年4月10日 04:30 ]

栃本さんは船中第1号                               
Photo By スポニチ

 【釣り日和】花の便りに乗せて各地からマダイ乗っ込みの報が届き始めた。静岡県は駿河湾の“奥座敷”淡島沖でも良型が口を使う。沼津・常勝丸の午前船に乗り込んだ。 (笠原 然朗)

 春風駘蕩(たいとう)とはいかない「花に嵐」の例えだ。

 常勝丸・鈴木茂船長が船を止めたのは淡島沖67メートルダチ。タナは水面からで「47メートル」。魚探に映し出される反応に合わせて指示ダナは変わる。船内マイクに耳を澄ませば、山から吹き下ろす風音も。

 ハリスは4号12メートル。コマセ、付け餌ともにオキアミ。パラパラと海中を漂うようにコマセを振り出すのも釣果への道だ。

 船中1号は右舷ミヨシの静岡県清水町・栃本浩史さん(43=会社員)。常勝丸の常連で年に50回以上はマダイ釣行。自己記録は4年前に釣った9・9キロだとか。一方、横浜市の藤田春一さん(59=自営業)は常勝丸に初乗船。「タイが食べたいと思って乗りました。刺し身にしてあぶりでいただきます」と本命を釣り上げ目的達成だ。

 鈴木船長によると「例年に比べ今年は遅れている」という乗っ込みだが、取材した1週間後の4月6日の段階で「始まりました」との話。「潮が澄んでいるときは食いませんが」という条件付きではあるが。

 「今年、初めての釣り」という静岡県御殿場市の和田陸紀(たかのり)さん(84)に3キロ近い良型が来た。「今晩はタイパーティーです」。老いてなおご健在。元気なおじいちゃんは、家族へ海からのお土産を運ぶことができた。

 風が強まり白波も立ってきたことから、午前9時半に早上がり。8人の乗船者で0・5~2・8キロが0~3匹。オデコは1人。今後は大型も期待できそうだ。

《手持ちで誘って攻めた竿頭》
 ◯…3匹を釣って竿頭になったのは東京都清瀬市の青野直人さん(54=会社役員)。乗っ込み期のマダイは警戒心が強くあまり誘いをかけず、置き竿で釣るのも有効だが、4号13メートルのハリスで「竿は手持ちで、(指示ダナより)上5メートル幅をゆっくり誘う」。攻めの釣りに徹した。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、沼津・常勝丸=(電)055(941)3163。出船は午前5時、乗合料金は1万1000円。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る