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クロうせず40センチ超 いきなりフグの気配もなく拍子抜け 苦戦も“餌”工夫して3匹ゲット

[ 2024年2月2日 07:15 ]

餌取りの猛攻をかわし、良型の寒クロを仕留めた荒関さん
Photo By スポニチ

 【純平の磯リポート】青森市に住む仲間から、西海岸でクロダイが釣れているとの連絡が入った。良型の“寒クロ”を求め一路、北へ。気になる情報を確かめるため深浦町の沢辺漁港周辺に向かった。(スポニチAPC・小林 純平)

 暖冬の影響なのかドカ雪になったかと思えば、数日後には雨と暖気が訪れ雪がきれいに消えるという、例年に比べ不安定な天候が続いている。釣行当日は冬空だったが、青森市の荒関達夫さん(58=団体職員)と沢辺漁港周辺の磯場に降り立った。

 ここは荒関さんが最も得意とする釣り場でもあり、期待したいところだが冬場の西海岸はフグの攻撃が激しいのが通例。早々に撤退を強いられることもあり、最も気をつけたいところだ。

 タナを7メートルに調整して沖めの25メートル付近へ遠投しても、当たりは出ることはなかった。付け餌のオキアミも残る状態で、注視していたフグの気配も全く感じられない。もしかして水温が低下して、魚の活性が下がったのか…。餌取りの攻撃を覚悟していた荒関さんも、拍子抜けした感じで苦笑いしている。

 吉報はすぐに訪れた。荒関さんのロッドが豪快に曲がった。遠投ポイントでのヒット。相手は大物か?強くて不規則な引きを繰り返す。根が粗い磯際まで寄せるため、慎重なやりとりが続く。ようやく足元まで寄せて玉網に収まったのは、40センチオーバーの良型だった。

 筆者も気合を入れ直して臨んだが、嫌な予感が的中。間もなく海況が一気に変わり、水面近くにはフグやマアジの群れが確認できるようになった。こうなるとオキアミ餌を取られるばかりなので、マルキユーの練り餌「荒食いブラウン」にチェンジ。荒関さんが「秋の海みたい」とつぶやいた。

 その後も状況に変化がなく「チヌパワーくわせダンゴ」釣法に。ダンゴの中にはオキアミではなく、小さく丸めた練り餌を入れて投入。すると、いくらもたたずに愛竿が魚信を捉えたが、自慢できるほどのサイズではなかった。同じ釣り方で荒関さんは早くも3匹の寒クロダイをゲットしていたのはさすがの一言。

 激しい餌取り対策を万全に取れば、大型寒クロのチャンスは大いにありそうだ。(マルキユーフィールドテスター)

▼釣況 深浦町・権兵衛釣具店=(電)0173(76)2722。


 【釣り人掲示板】≪がまかつ賞クロダイダービー≫

 上信越地区東日本釣宿連合会所属、新潟県上越市のいとう釣具店主催「第20回がまかつ賞クロダイダービー」がこのほど開催され143人が参加した。「ウキ釣り」部門で優勝したのは、12月16日に能生で50.0センチ、1.8キロのクロダイを釣った長野市の徳永和久さん。「ブッコミ・前打ち・落とし込み」部門は、9月2日に海岸通りで49.6センチ、1.90キロを釣った新潟県上越市の西山裕之さんが制覇した。(上越市・伊藤 裕子)

 ◇大会成績(クロダイ1匹の全長、単位センチ)
 ▼ウキ釣り部門 (1)徳永和久(長野市)50.0(2)関原勝之(新潟県上越市)49.3(3)加藤博(長野県須坂市)47.8(4)苅和秀晃(同山ノ内町)47.7(5)佐藤崇(長野市)47.2
 ▼ブッコミ・前打ち・落とし込み部門 (1)西山裕之(上越市)49.6(2)佐藤祐治(同)48.0(3)佐藤哲平(同)45.6 =敬称略

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