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常識を覆す魚種の宝庫 地理的条件も抜群

[ 2017年10月2日 07:05 ]

犬走堤防の全景
Photo By スポニチ

 【磯&堤防ガイド】堤防では釣れる魚が限られる場合が多い。が、静岡県下田の犬走堤防では心配無用。小魚から大型魚まで、底生魚から回遊魚までいろんな魚が狙えるのだ。(スポニチAPC 恩田 誠)

 下田湾の中央に位置している犬走堤防でいろいろな魚が釣れる理由は次の通り。下田湾口が黒潮の流れが入り込みやすい場所にあるため、常に潮の出入りがあること。湾奥には稲生沢川の河口があるため、栄養分に富んだ水が常に供給されていること。

 湾内ゆえに小魚が多く、それを狙って回遊魚が入り込む。とくに今の時季はカンパチ、イナダ、ソーダガツオが回遊するので、一年でも最上の釣り期だ。

 別図で分かるように、堤防はほぼ東西に伸びている。北(湾奥)側は足場が低く、満潮時や海が荒れ気味の時は水没する。南側は適度な高さがあって釣りやすいが、南の風が正面から当たるので、波の影響を受けやすい。

 堤防の先端部には、島をくり抜いたトンネルを通って行ける。潮通しが相当に良いので、回遊魚の良型狙いには最適な場所。

 なお、島の磯場でも一部の場所で竿が出せるが、ここでなければというほどのポイントはないようだ。

 堤防の手前の北側は小魚が集まりやすい場所のため、意外な良型も顔を出す。小型だが、ヒラアジ系の魚も集まるため、小型のルアーで狙う人も多い。ウキ釣りではクロダイ狙いが良く、海中を注視すると、かなりの大型のクロダイが視認できる。

 一方、南側は砂地底が点在しているのでシロギスが狙える。

 中央部は南北のどちら側でも同じような魚が出る。サビキ(またはカラバリ)仕掛けではイワシ、アジ、小メジナ、シマダイがよく掛かる。確実に釣るなら、カラバリ仕掛けに分がある。

 地元の釣り人の多くは、カゴ仕掛けでソーダガツオ、ワカシやイナダ、小から中型のカンパチを狙っている。こうした魚は小魚が多い所に集まるため、釣り人がある程度いて、コマセがよく効いている場所が狙い目だ。

 ウキ釣りでは良型のクロダイやメジナが狙える。

 先端部では回遊魚狙いが中心だが、ウキ釣りで潮目を攻めると良型のメジナが釣れる。

 ▼釣況・餌 清水フィッシングプラザ=(電)0558(27)2577。

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