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豪快マグロ2762キロ 総合V 五十子さん驚異の1人3匹

[ 2017年8月9日 07:34 ]

優勝した五十子さんは1人で3匹
Photo By スポニチ

 バリバスカップ2017スポニチ「相模湾マグロ釣り大会」が6日、相模湾一帯で開催され、平塚・庄三郎丸、茅ケ崎・沖右衛門丸から出船した8隻163人が参加した。沖右衛門丸10号船に乗船した茅ケ崎市の五十子=いそこ=邦彦さん(66=会社員)が27・62キロを釣り上げ総合優勝を果たした。(笠原 然朗)

 8隻に乗船した163人の中で釣れたマグロは合計21匹。近年にないヒット率に沸いた大会となった。

 迷走する台風5号の影響もほとんどないナギの海が大物ハンターたちの戦場だ。開始早々の午前7時7分、沖右衛門丸1号船に乗船していた秦野市の小野登志幸さん(43=会社役員)の竿が海面に突き刺さった。約9分間のやりとりの末、上がってきたのは20・60キロ。「今年初のマグロです。うれしいですね」。アロハシャツ姿に似合う1匹で総合7位に入賞を果たした。

 はるかかなたに陸を望む沖合にできた大船団の中で、1人3匹という驚異的な釣果を上げ優勝魚の27・62キロを釣り上げたのが五十子さんだった。

 大会前日の夜に娘が住むオーストラリアから帰国。夏休みを利用しての渡豪の目的は、1歳になったばかりの孫、オスカー君に会いに行くこと。この大会に出場するために予定を切り上げて早めに帰国したのだという。

 釣り歴は50年。マダイ釣り名人でもあり、コマセ釣りで鍛えた正確なタナ取りを行って、日本最大規模のマグロ大会で頂点に立った。

 ▼APCの目 瞬殺、秒殺に泣いた人が何人も出た。今大会の対象はキハダ。この大物一本に照準を絞り、それなりの太いハリスで攻めた人たちに凱歌が。餌釣りのキハダは今季順調な滑り出しで、ほぼ10年ぶりの活況。水温26〜27度と適温。大きくても20キロ台だが3匹上げた名人も。海中には凶暴なサメがいる。太ハリスでやや強引な対応がキハダGETの鍵になった。(林 悠二)

 ○…苦節3年。“初キハダ”を上げたのは八王子市の浜崎博さん(58=公務員)。ヒットからランディングまでわずか4分間での快挙。バリバスのナイロンハリス22号×5メートル、驚がくの超高速取り込みを達成した。「毎年狙っていますが不発続き。これで一発逆転です」。1メートルを超す重量22・22キロは総合4位に輝いた。(庄三郎丸17号船)

 ○…初めてのマグロ釣りで幸運の1匹を釣り上げたのが沖右衛門丸1号船に乗船した内田英希さん(34=建築業、南足柄市)。この日のために竿や電動リールなどを20万円で新調。同船した指導役の“先輩”たちを差し置いての1匹に「重かったです」。

 ◇大会成績(マグロ1匹の重量、単位キロ)

 ▼総合賞 (1)五十子邦彦(茅ケ崎市)27・62=沖10号船(2)鶴巻修司(横浜市)24・46=沖28号船(3)中川絵津子(文京区)22・96=庄18号船(4)浜崎博(八王子市)22・22=庄17号船(5)滝沢英宏(入間市)21・74=庄22号船(6)千葉和久(逗子市)20・94=沖2号船(7)小野登志幸(秦野市)20・60=沖1号船(8)宮本幹雄(会津若松市)19・06=庄23号船

 ▼船別賞 ◎沖10号船(1)青木知治(横浜市)20・10◎沖28号船(1)橋爪麗音(相模原市)21・96(2)冨名腰誠(平塚市)21・14◎庄17号船(1)今寿信(伊勢原市)20・40◎庄22号船(1)中込昌宏(南アルプス市)19・40◎沖2号船(1)白土健一(千葉市)20・02(2)田中達治(裾野市)19・54◎沖1号船(1)内田英希(南足柄市)20・44(敬称略)

 沖=沖右衛門丸、庄=庄三郎丸

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