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アボカドと融合 男前イサキに磨き 上品ソテーで女心ガッチリ

[ 2017年7月3日 07:20 ]

しょう油顔?のイサキ
Photo By スポニチ

 【一釣一品 食べま専科】イサキ&アボカドのソテーを食す。“梅雨イサキ”なんて呼ばれて、まさに旬。片や“森のバター”。海と山の融合、そそるでしょ?剣崎・大松丸へ出張って欲望を満たさなきゃ。(スポニチAPC 町田 孟)

 妙齢のご婦人からそっとささやかれた。「だーい好き。魚の中で一番。だってイケメンなんだもん」。ふーん、魚まで顔で選ぶんかい!オコゼが聞いたら怒るぜ。人間界では顔と心は裏表なんてことわざがあるくらい。二の線で味もいいなんて、わたしゃイサキ君がうらやましい。ただし、見た目にほれて痛い目に遭った例をいくつも知ってますがネ。ムフフ。年がいもなくひがんでもしょうがないか。

 骨がめっぽう硬い。後家、いや鍛冶屋殺しの異名も持つほど。その昔、鍛冶屋の何兵衛さんとやらがいてね。骨がのどに刺さって死んでしまったことから物騒な名前をちょうだいしたとか。実は僕のお気に入りの魚でもある。ひいき目に見て骨のあるいいやつってことにしておこう。

 【釣戦】タナは20メートル前後と浅い。鈴木茂明船長=写真=が松輪流の攻め方を教えてくれた。「指示ダナから上へ5〜8メートルを探っていく。コマセを振ってリールのハンドル1回転を繰り返す。食いが悪い場合は少し待つ」。アミコマセのドバドバまき厳禁なのはイサキ釣りの鉄則だ。「プラカゴの下をきっちり締めて、上の窓はほんの少し開ける程度。上げたときに半分くらい残ってるのが目安かな」。

 仕掛けは繊細。ハリス1・5号。ウイリー4本バリ。ハリがエアロチヌ0・8号。LTはサニーカゴ40号、道糸2〜3号。通常はM80号で4〜6号。

 【イサキクッキング】ウロコを落とし3枚に。小骨を処理して塩、コショウしたら小麦粉を軽くまぶしておく。アボカドを厚さ1センチに切りそろえる。フライパンでオリーブオイルを熱し軽く火を通して皿に。イサキのソテーは無論、皮目から。仕上げに香りづけのためのバターを1片。表面カリッとで裏返し。頃合いを見て引き上げアボカドに重ねる。ソースはマヨネーズとプレーンヨーグルトを半々。タマネギのみじん切りを加えてコショウを少々。付け合わせ野菜はブロッコリー。彩りにもなるのがミニトマト。汚れがたまっているヘタ部分をよく洗って切り取ること。

 「ち・が・う・だ・ろ!しょうゆ顔のどこがいいんだか」。好みのタイプが違う家人さま。変身した姿を見るや変心。「食べちゃお!」

 欲望の舌は満足シタ?

03(886)1244。午前5時半出船。乗合料金1万円(氷、餌付き)。

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