広島・秋山 左翼で健在示す!オープン戦残り5戦「準備していくしかない」走攻守で総仕上げだ

[ 2024年3月19日 05:45 ]

広島・秋山
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 広島・秋山翔吾外野手(35)は今季、左翼で健在を示す構えだ。昨年10月に右膝の手術を受けたこともあり、今季は膝の負担を考慮して、左翼での出場が増える見込み。オープン戦でも慣れ親しんだ中堅だけでなく、左翼で5試合に先発するなど、適応へ準備を進めている。19日からは古巣・西武とベルーナドームで2連戦。19年以来5年ぶりにプレーするかつての本拠地でも、勇姿を届ける。

 新たな“場所”から、復権を期す――。秋山は今春、かねて主戦場とする中堅だけでなく、左翼でも準備を進めている。左翼適応を目指すベテランは、中堅とは「別もの」と表現した。だからこそ、球場ごとの確認作業が重要性を帯びる。

 「照明には気をつけないといけないと思った。ポジショニングをちょっと変えよう、とかも17日のDeNA戦でイメージが湧いた。打球がこれぐらい伸びるんだ、とか、守っていく中で感じることもある。次のベルーナで左翼をやる時も、中堅とは別ものだと思う」

 昨年10月に右膝を手術。今季は患部の状態を考慮して、左翼での起用が増えそうだ。オープン戦は8試合の先発のうち、5試合は左翼で出場。実戦を通して確認作業を重ねている。中堅へのこだわりよりも、出たところで貢献することに重きを置き、全力を貫く。そのための準備だ。

 「注意力を持って、準備していくしかない。試合に出るにはそれ(左翼の守備)ができなかったら出られない。それ(準備不足)は全く言い訳にするつもりもない。左翼をやったことなかったんじゃないの?って思ってもらっている中で、“こんなに守れるのか”となればいい。準備をしていきたい」

 19日からは9年間在籍した西武の本拠地・ベルーナドームで19年以来、5年ぶりにプレーする。過去、同球場ではオープン戦、公式戦を通じて左翼に就いた経験はない。また、守備位置の後ろの左翼スタンドは、三塁側をホームとする古巣の応援団が陣取る。複雑な心境も抱えつつ、古巣のファンにも勇姿を届けるつもりだ。

 「(守備位置の)真後ろがライオンズ・ファンの方になる可能性がある。凄く(西武ファンに)見られているなという感じはすると思うが、“こういうところで頑張っています”と現状を知ってもらえたら」

 百戦錬磨のベテランはどんな状況にも動じない。開幕まで2週間を切り、オープン戦も残り5試合。左翼をはじめ、ここから走攻守全てで総仕上げに取りかかる。(長谷川 凡記)

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