ヤクルト・高橋奎 ケンケン投法!踏み出す右足の着地安定&腰の負担も軽減

[ 2024年2月5日 05:20 ]

軸足でステップしながらブルペン投球するヤクルト・高橋奎(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 【キャンプ追球 ここにFOCUS】ヤクルト・高橋奎がブルペンのマウンドで「ケンケン」していた。投球動作で右足を上げた直後。軸足だけで3、4回、軽く跳んだ流れで球を投げ込む。トレーナーの助言でこのオフから取り入れた新ルーティンで「軸足に体重を残し、体幹を意識する意味でやっている」と説明した。

 「ケンケン投法」は2つメリットがある。意識を向けているのは腹部周辺のインナーマッスル。軸にしっかり体重を残しながら跳ぶことで、踏み出す右足の着地が安定するという。「マウンドは角度があるし、投げていくと(掘られて)ガタガタになっていく。そういう状況でも対応できるように」とうなずく。

 腰の負担も軽減できるという。背中を反ってしまう癖があったが、片足で跳ぶには真っすぐ立っていないとバランスを崩してしまう。正しい姿勢が保てるため「ブルペンに入ると(腰に張りが)出ていたけど、今日は全然なかった」と効果を実感している。

 ケンケンは最初の5球ほどで、あくまでも意識付けの動作だ。この日は7、8割の力で全球種を交えて50球投げ「力感なく良い球もあった」。昨年は自慢の速球の平均球速が、前年の148・7キロから147キロに低下し、4勝9敗、防御率4・60に終わった。3月にWBCを控え「キャンプで慌て過ぎた部分があった。失敗を繰り返さないように」。剛球を取り戻し、より磨くため、腰を据えて準備を整える。(重光 晋太郎)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年2月5日のニュース