「今年はしっかり勝負をかけたい」 闘志燃やす中日・立浪監督 カギ握る選手は

[ 2024年2月5日 08:00 ]

<中日キャンプ>打撃練習を終え、笑顔で立浪監督(右)と話す中田(撮影・椎名 航)
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 昨季の逆襲へ、中日・立浪和義監督が闘志を燃やしている。2月1日に沖縄・北谷でキャンプイン。「ドラゴンズは真面目な選手が多いが、中田のような、後輩も一目置くような存在も必要。中島や上林、山本らが入って競争できるチーム状態になった。今年はしっかり勝負をかけたい」と表情を引き締めた。

 屈辱を晴らす。昨季は球団史上初の2年連続最下位に沈んだ。開幕直前に亡命報道のロドリゲスが行方をくらました幸先の悪さから、飲み込まれたかのように悪循環に陥った。大野雄が戦列を離れたことは痛かったし、助っ人の不振も響いた。若手主体のチームは「勢い」が推進力になるケースもあるが、柱が不在で、敗戦に直結する拙守や走塁死など痛恨のミスも目立った。

 明確な課題は得点力不足の解消。打点王のタイトルを3度獲得している中田の加入は間違いなくプラス。細川や石川昂らとの中軸が予想され、この前に、どれだけ走者を出せるかが、カギとなる。

 現有戦力の底上げも必須。指揮官は、ほぼ全ポジションでチーム内競争を促す方針。特に二遊間バトルは重要。田中、龍空、村松、福永、カリステに加え、新戦力の山本も候補で、ドラフト2位・津田(三菱重工East)、同3位・辻本(仙台大)もいる。競い合うことで、レベルアップにつながるはずだ。

 強い日差しが照りつける沖縄・北谷で、立浪監督はメイン球場やブルペン、室内練習場と広大な敷地内を精力的に動き回り、選手たちに声をかけるなど積極的にコミュニケーションを図っている。

 第1クール最終日となった4日、指揮官は「選手がオフに、しっかり準備してくれたと感じる」と手応えを強調した。巻き返しへの道筋を示せるか、立浪竜が勝負のシーズンに挑む。(記者コラム・湯澤 涼)

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