Honda熊本が35年ぶり決勝進出 8安打完封の片山は駒大でDeNA・今永と同期

[ 2023年11月18日 14:35 ]

社会人野球日本選手権準決勝   Honda熊本3―0西濃運輸 ( 2023年11月18日    京セラD )

<西濃運輸・Honda熊本>完封勝利で決勝進出を決め、たけびを上げるHonda熊本・片山(撮影・北條 貴史)
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 準決勝第1試合は、Honda熊本が片山雄貴投手(30)の8安打完封の力投で、準優勝した88年以来35年ぶり2度目の決勝進出に導いた。

 「冬から取り組んでいるストレートで抑える形ができた。それをやりつつ、変化球で打たせて取る投球でうまく粘れたと思う」

 140キロ台中盤の真っすぐに球速以上の威力があり、ウイニングショットのフォークが生きた。毎回のように走者を背負い、3―0の9回は1死満塁の大ピンチを招いたが、最後は相手4番・小中をこん身のフォークで一ゴロに仕留めた。

 社会人チームで臨んだ10月の杭州アジア大会で、野球人生で初の侍ジャパンに選出。チームメートの嘉陽(トヨタ自動車)や加藤(ENEOS)らとストレート談義を交わした。「今まで変化球にしか興味がなかったので、どういうリリースポイントだとかいろいろ聞いた」。さらに、1番参考になったと話すのが駒大時代の“ライバル”の動画だ。

 「1番は同級生の今永(DeNA)ですね。リリースの時、今までは面を上に向けて投げていたんけど、下に切るっていうか、真下に投げる感覚で投げるようにしました」

 大学時代は自身は3番手投手。当時からエースで、ポスティングシステムでメジャー挑戦が決まった左腕とは、都市対抗野球の大会中に食事をするなど今でも仲がいい。

 「彼もメジャー挑戦ということで、刺激を受ける部分はある。ステージは違いますけど、僕も負けないように頑張りたい」

 152球の完投も、明日19日の決勝戦もスタンバイ。「もちろんです。何回からでも行きます」。強豪ぞろいの激戦区を勝ち抜いた熊本の雄が、悲願の初Vに王手をかけた。

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