阪神・青柳 2年連続開幕投手譲れない 「子供たちに誇れる選手であり続ける」ことを励みに逆襲や

[ 2023年11月18日 05:15 ]

横浜市内の小学校を訪れ、子どもたちとハイタッチする阪神・青柳(撮影・会津 智海)
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 阪神・青柳が、8勝に終わった今季からの巻き返しを期し、2年連続となる開幕投手の座に照準を定めた。今季初戦の3月31日DeNA戦では5回2/3を1失点で勝利投手。来季開幕の3月29日巨人戦(東京ドーム)でも勝利すれば、日本人では08~10年に3年連続で勝った安藤優也(現投手コーチ)以来だ。

 「(2年連続勝利に)挑戦できるのは僕だけ。意気に感じながら、狙っていきたい」

 村上、伊藤将、そして才木。若手が次々と“名乗り”を上げる大役を、エースがやすやすと譲るわけはない。本来なら青柳が1番手であるはずだが、来季はそうもいかない。岡田監督も起用の条件を「一番調子のいいやつ」と明言。競争を勝ち抜き、栄えあるマウンドは自力でつかむ。

 「今年の成績と起用法から言ったら、勝負しなきゃいけない年になる。そこはしっかりと勝負していく」

 戦う理由がある。この日、故郷の神奈川県横浜市鶴見区の小学校や保育園に80万円分の図書カードと玩具を寄付した。1勝=10万円のため、連続13勝だった過去2年からは減額。「悔しい一年になった」と唇をかんだ一方で、代表訪問した矢向小と馬場小では児童とのハイタッチや質問コーナー、キャッチボールなどでふれ合い、力をもらった。

 「子供たちに誇れる選手であり続けるように、というのが一番のモチベーション」

 同区には22の小学校があり、1年2校ずつ、計6校を訪問済み。残り16校。現役中の“全校制覇”へ、最低8年は第一線で投げ続ける必要がある。待ってくれている子供たちのため、「3・29」の1勝から青柳の逆襲劇が幕を開ける。(八木 勇磨)

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