大谷翔平は野球グローバル化のアイコン WBC同一年にMVPをW受賞は史上初 チェコ代表も祝福

[ 2023年11月18日 05:25 ]

サトリアのインスタグラム(@iamondrejsatoria)から
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 大リーグ機構(MLB)が主催し、メジャーリーガーが出場するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも大谷はMVPに輝いており、同一シーズンでのダブル受賞は史上初めてとなった。ロブ・マンフレッド・コミッショナーは、MLBが目指す野球の国際発展へ大谷が欠かせない「アイコン」だと強調してきた。

 昨年末に発表した声明では「彼は野球の国際化にとって重要な存在。MLBで最も優れた選手が、北米以外の出身者であることの意義は大きい」と訴えた。WBCも国際発展のための興行で、3月に大谷が演じたパフォーマンスと与えた影響は広く世界に伝わった。

 そのWBCでは欧州のチェコ代表選手とも友情が芽生えた。1次ラウンドの対戦で大谷から三振を奪った先発右腕サトリアは本紙の取材に「本当におめでとう。今季の活躍は本当に素晴らしかった」と祝福した。普段は電気技師の最速127キロ右腕。その後はユニホーム交換などで交流し、チャーター機でマイアミ到着時に大谷がチェコ代表の帽子をかぶる姿が話題になった。

 大会後にはチェコ代表のパベル・ハジム監督が再来日し、侍ジャパン前監督の栗山英樹氏がチェコを訪れ同国野球の名誉アンバサダーに就任。「野球不毛の地」と呼ばれた欧州にも、大谷をきっかけに交流が広がった。サトリアは「いつか翔平をチェコに招待し、ビールを飲み交わしたい」と望んだ。MLBは25年の日本開幕戦など、米国以外での公式戦開催を進めていく。その国際化の中心に、二刀流の存在がある。

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