大谷翔平 次はエンゼルスで世界一 米6年目、思い新た「このチームでも優勝したい」

[ 2023年3月26日 02:30 ]

ダイヤモンドバックスとのマイナー戦に登板するエンゼルス・大谷(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が24日(日本時間25日)、特別ルールで行われたダイヤモンドバックス傘下マイナー球団との試合に登板。4回2/3を投げ1失点、8奪三振だった。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、日本を14年ぶりの世界一に導きMVPを獲得。メジャー6年目で初のポストシーズン進出とワールドシリーズ(WS)制覇という、2つ目の世界一への思いを強くした。

 熱く燃えたい。感情を爆発させた世界一の胴上げ投手となってから、わずか3日。心に残る戦いへの炎を大谷はまだ、持ち続けていた。真っ赤なエ軍のユニホームでは久々のマウンド。秋のしびれる戦いへのキーワードは「熱量」だった。

 「やっぱり短期決戦の熱量は特別かなと思います。今年ワールドシリーズに出て、そこで勝ちたいなと改めて思いました」

 30日(日本時間31日)に敵地でアスレチックスと対戦する2年連続開幕投手へ、この日が最終登板。今季から導入される投球間の時間制限「ピッチクロック」対応などをテーマに掲げた。4回2/3、81球を投げ4安打1失点で8奪三振。19歳のマイナー選手に一発を浴びたが「投げるボールうんぬんよりかはピッチコム(サイン伝達用電子機器)やピッチクロックを確認したかった」と手応えを口にした。

 2勝1セーブ、打率・435でMVPを獲得したWBCを「これぞ野球だなという雰囲気を味わった」と振り返った。世界一からWS制覇を目指すメジャー6年目。「万が一(WBCに)出ていなくてもシーズンへの熱量は変わらない」と侍の戦いと同じ熱い気持ちで頂点を目指す。

 日本からの移動、マイアミからアリゾナへの移動など過酷日程を終えた後、前日までの2日間は「寝ました。やっぱりリカバリーが一番なので」と休息に充てた。今後は26~28日(同27~29日)のドジャースとのオープン戦3試合にDH出場するが「今日も帰って寝ます。極力リカバリーに充てます」とコンディション面を最優先し、大役へ備える。

 「みんなに“おめでとう”と言われて凄くうれしかった。やっぱりこのチームでも優勝したいなと。エンゼルスで今年まずワールドシリーズに出て、そこで勝ちたいなとしか思っていない」。侍の誇りを胸に、もう一つの「悲願の世界一」へ熱く突き進む。(柳原 直之)

 ≪開幕相手は2年目左腕の新加入25歳ミュラー≫開幕戦で大谷と投げ合うのは、アスレチックスのメジャー2年目左腕・ミュラーに決まった。メジャー通算12試合3勝5敗、防御率5.14の25歳。昨オフブレーブスからトレード加入したばかりで、初めての開幕投手となる。また、藤浪は開幕2戦目となる4月1日(日本時間同2日)のエ軍戦でのメジャーデビューが、濃厚となっている。

 ≪ヌートが「欲しそうな感じだった(笑い)」着けていた高級腕時計をプレゼント≫大谷がWBCでともに戦ったカージナルスのヌートバーに高級腕時計を贈ったことに「ご飯を食べている時に“どこのなの?”とか欲しそうな感じだったので…(笑い)。僕が着けているのを単純に(贈った)。そんなに使い込んでいなくて、比較的新しい」と明かした。3年後の次回WBCに侍ジャパンで出場しなければ没収という条件。「チームに流れをもってきてくれる姿勢は本当に素晴らしかった。またいつか一緒にできればうれしい」と話した。

続きを表示

2023年3月26日のニュース