ソフトB・佐藤直 猛追アピール弾! 今季初1軍戦で会心3ラン「脱力系の打ち方にして良くなっている」

[ 2023年3月26日 06:00 ]

オープン戦   ソフトバンク8―2広島 ( 2023年3月25日    ペイペイD )

<ソ・広>2回、左越え本塁打を放った佐藤直はガルビスとタッチをする(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクの佐藤直樹外野手(24)が25日、「1番・中堅」で広島とのオープン戦に先発し、2回に左越え3ランを叩き込んだ。虫垂炎で出遅れていた19年ドラフト1位が、今季初の1軍戦出場で即アピールに成功。26日のオープン戦最終の広島戦に開幕1軍滑り込みを懸ける。

 開幕1軍争いの最終局面、オープン戦残り2試合で佐藤直が“一発回答”した。虫垂炎で出遅れた社会人出身4年目のドラ1外野手はこの日、「1番・中堅」で今季1軍初実戦出場を果たし、2打席目で課題の打撃克服をアピールする3ランを放り込んだ。

 「ちょっと詰まったが、入ってくれた。(昨)秋から“動から動”の脱力系の打ち方にして良くなっている」

 1―0の2回2死一、二塁で先発・床田の初球スライダーを強振し、左翼スタンドへ。開幕直前になって役者不在となってきている“右の強打者”として売り込みをかけてきた。4回1死では四球を選び、6回1死の4打席目はフルカウントまで粘っての空振り三振。簡単にアウトにならない姿勢も見せ、土壇場で猛デモを展開した佐藤直に、藤本監督も興奮気味にうなった。

 「2軍でもいい状態で特に左(腕)から打っている。今日、明日試す。守備、肩、足は問題なしのトップクラスなんで、打つ方が良ければ使えそう」と敵地での26日のオープン戦ラストゲームの広島戦に期待した。

 1月24日、宮崎春季キャンプのA組(1軍)メンバーに名を連ねたが翌日に急性虫垂炎の手術を受けてリハビリ組に移管。教育リーグなどで実戦勘を戻し今月17日に開幕したウエスタン・リーグで調整。21日からの同阪神2連戦を経て、小久保2軍監督から「(開幕メンバーを)つかみ取れ。帰ってくんなよ!」と尻を叩かれ、1軍に推薦された。

 本人は打法同様に脱力を貫く。「だいぶ遅れて来ましたし右(打者)がチャンスと言われていますけど気負わず、気楽にいけたら」。JR西日本時代には広島駅で勤務。今日の広島戦はマツダスタジアム開催だけに“ホーム”のアドバンテージもある。「見に来てくださる方もいますし駅長にもあいさつしないと」。名前の「サトウ」から派生した愛称の「シュガー」は社会人時代がルーツ。正木、ホーキンス、アストゥディーヨ、増田と右のライバルは多いが抜けた存在もいない。“待った”をかけたシュガーが、開幕1軍滑り込みを狙う。(井上 満夫)

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2023年3月26日のニュース