福島敦彦氏 初戦の課題キッチリ修正していた東邦攻撃陣 真っすぐをしっかりとはじき返した

[ 2023年3月26日 07:00 ]

第95回選抜高校野球大会第7日・2回戦   東邦6―3高松商 ( 2023年3月25日    甲子園 )

<高松商・東邦>8回、東邦・石川は右線二塁打(撮影・井垣 忠夫) 
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 【福島敦彦の迫球甲子園】甲子園常連校同士の対戦は、攻守ともにわずかに上回った東邦の勝利となったが、見応えある一戦だった。 日程&結果

 東邦は19日の鳥取城北戦と同じ12安打を放ったが、長打は2本から本塁打を含む7本に増加。4番・石川君は内、外角の攻めに対応し3本の二塁打を記録。前回は真っすぐに差し込まれる場面があったが、この日はしっかりとはじき返したように、課題を修正できた打者が多かった。

 守りでは8回2死二、三塁から三遊間の打球に追いつきノーステップで一塁にダイレクト送球してピンチを救った遊撃手・大島君のビッグプレー。7回の守備で適時失策し気持ちの面で引きずるかと思ったが、素晴らしい完璧なプレーだった。

 昨夏甲子園も経験した高松商の左腕・大室君は体が一回り大きくなり制球力も格段に良くなった。伸びしろがあり楽しみな存在だ。高松商として悔やまれるのは逆転を許した直後の4回無死一、二塁からの攻め。前の打席で送りバントを決められなかった6番・山本君に打たせて併殺打。接戦を想定していたはずで、堅実な攻めの姿勢でよかった。(報徳学園、慶大、中山製鋼元監督)

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2023年3月26日のニュース