西武・源田壮亮 スターそろう米国代表に気後れしなかったワケ「あまり分からない…」 ダルの助言も支えに

[ 2023年3月26日 13:08 ]

<西・D>試合前、花束を受け取り笑顔の(左から)源田、山川、今永、牧ら侍ジャパン優勝メンバー(撮影・白鳥 佳樹)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に輝いた侍ジャパンの一員の西武・源田壮亮内野手(30)が26日、本拠地に姿を現し、チームから花束を贈呈された。決勝戦の相手となった米国。スター選手ぞろいで「史上最強打線」が看板だった相手にも気後れすることは一切なく、自然体で試合に臨むことができたと振り返った。

 主将のトラウトはじめ、ベッツ、ゴールドシュミット、アレナド、シュワバー、ターナーと並んだ米国打線。大谷は試合前の声出しで「僕から1個だけ。憧れるのを、やめましょう。僕らは今日、超えるために、トップになるために来たんで。今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう。さあ、行こう!」と話し、チームの士気を高めた。源田はモチベーションが一気に高まったことは認めながらも、気持ちの面では全くの「自然体」だった。

 理由がある。「僕、練習一切、見ていないんですよね。見ている選手もいたんですけど、一切見ていないです。あまり僕、メジャーリーグ詳しくなくて、あまりこの人がどういうのか分からないので、見ていないです」。憧れを持つ以前に、そもそも、その選手に対する知識すらも怪しかった。「本当、名前ぐらいしか分からない状態だったので。あまり気にならなかった」と笑顔で振り返った。

 憧れはもとより持っていなかったが、自信を持ってグラウンドに立つことができたのは、ダルビッシュの存在があったから。「日本の合宿の時からダルさんが“絶対、このチームはアメリカの選手やメジャーの選手に負けていないよ。何も劣っている部分ないよ”とずっと言ってくれていたので。そういう部分ではみんなすごく自信を持って試合に臨めていたと思います」。小指骨折のアクシデントはあったが、最初から最後まで自然体を貫き通したからこそ立つことができた世界の頂点だった。

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