藤浪5回途中1失点で3勝目 開幕投手に前進か 侍には「日本強いですし、普通にやったら勝つと思う」

[ 2023年3月20日 09:27 ]

アスレチックスの藤浪(AP)
Photo By AP

 アスレチックスの藤浪晋太郎投手(28)は19日(日本時間20日)、アリゾナ州グレンデールでの敵地ドジャース戦にオープン戦4試合目の先発登板。4回2/3を79球、1安打、5四球、4三振、1失点で最速は97マイル(約156キロ)だった。試合は6―3でアスレチックスが勝利し、藤浪には3勝目(0敗)がついた。防御率は4.26。

 抜群の立ち上がりを見せた。初回はわずか11球。先頭のアウトマンを97マイルの直球で見逃し三振。続く20年ナ・リーグMVPのフリーマンも96マイル(約154キロ)の直球で連続見逃し三振に仕留めた。2回は1死から四球を与えたものの6番ロハスを初球94マイル(約151キロ)の内角シンカーで注文通りの遊ゴロ併殺打。わずか24球で2回を終えた。3回は先頭から3連続四球を与えたものの、アウトマンを外角のバックドアスライダーで空振り三振。フリーマンには中犠飛を許し1点を与えたが、通算282本塁打の3番マルチネスを左飛に抑え最小失点で切り抜けた。

 前回登板では右打者へのスイーパーに手応えを感じとった藤浪だったが、この日は左打者の外角へのバックドアスライダーも効果的で登板ごとに着実に段階を上げている。5回2死から9番マゼイカに95マイル(約153キロ)の直球を中堅右へ二塁打を許したが、安打はこの1本のみ。79球となったところで降板した。マーク・コッテェー監督は「全体的にいい投球だった。途中メカニックを崩し制球を失ったがしっかりと修正をはかった」と及第点を与え、スコット・エマーソン投手コーチは次戦がオープン戦最終登板となるとし、25日(同26日)のブルワーズ戦の予定と発表した。

 注目の開幕投手については23日(同24日)に発表される予定で候補者は藤浪、カプリーリアン、ルシンスキーの3投手に絞られている。藤浪が選ばれれば、すでに開幕投手が発表されているエンゼルス・大谷翔平との投げ合いが実現することになる。藤浪の主な一問一答は以下の通り。

 ――今日の投球を振り返って。
 「良かったところ悪かったところはっきりしたかなという感じですね」

――3回3連続四球は。
 「ちょっと力みですね。自分の悪癖が出るところ。最後修正して終われたのでとりあえずは良しなんですけど、もっとイニング途中で気づけるようにできたらもっと苦しまずに済むかなと思います」

 ――修正はメカニック?
 「そうですね。結局は力んで(左肩が)開く、体の軸に絡まずに手が離れていくというのが自分の悪癖。それですね。ポイントはいろいろあるんですけど、早く気づけるかどうか」

 ――オープン戦はあと1試合の登板。
 「もうちょっと楽にメカニック安定して投げてこれれば。試合中にあれ?と思うことがないようにしたいとは思います。ポイントは抑えられているのでその辺にもっと早く気づけるように。試合中に来ることは誰にでも多々あると思うので、その辺を早く気づけるようにポイントを整理して次のスプリングトレーニングの最終ゲームに臨めたらいいかなと思います」

 ――明日の侍ジャパンの試合は。
 「(テレビで)見るかなと思います。頑張っているんで。日本強いですし、普通にやったら勝つんじゃないかと思いますし、一ファンとして楽しみに見させてもらいたいと思います」 

続きを表示

2023年3月20日のニュース