日本ハム・鈴木 ロング救援も任せろ7人をピシャリ 新庄監督「中にいてくれたら頼りになる」

[ 2023年3月20日 06:00 ]

オープン戦   日本ハム4-0巨人 ( 2023年3月19日    東京D )

<巨・日>3回途中から登板する鈴木(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 ロングリリーフもいけます!日本ハム・鈴木健矢投手(25)が2番手でマウンドに上がり、2回1/3を無安打無失点に抑えた。開幕ローテーション入りに照準を定めてアピールしてきた中で、回またぎの救援投手としての素質も見せ、「万能型サブマリン」として開幕へ向かう。

 サングラスの奥から打者を観察した。3回途中からマウンドに上がった鈴木は、ベンチの新庄監督からの指示で時折、クイックを交えながら1人ずつ打ち取った。気付けば打者7人に対して完全投球だ。

 「元々、リリーフをやっていたので。そこでしっかり抑えられて凄く良かったです」

 今季は先発での調整を続けてきた。12日の教育リーグ・西武戦では5回零封と、一定の結果を出してきている。その傍ら、この日はロングリリーフができる投手が少ないチーム事情から救援として登板。5回2死で対戦した松田にはクイックも交えてタイミングを外しながら、最後は125キロの直球で見逃し三振させた。勝負の4年目に懸ける思いは強く「先発の気持ちはもちろんあるけど、必要とされるところでしっかり結果を出すだけ」と言い切った。

 1軍に残りたい理由はまだある。この日の試合後の取材で「くしゅんっ!」と2度くしゃみをした。鈴木は花粉症だ。「めちゃめちゃしんどい」と悩むが、本州に比べてスギ花粉の飛散が少ないといわれる北海道内にいる期間は症状が治まるという。1軍にいれば、道内にいる時間が圧倒的に増え「(1軍に)しがみつくしかないです」と笑わせた。

 今季は30日に先行開幕、1日空いて2戦目を戦うなど序盤は変則的な日程になるため、先発6人で回しづらい状況だ。先発、リリーフともに存在感を見せる右腕を、新庄監督も「彼が中にいてくれたらめちゃくちゃ頼りになる。器用ですもんね」と評価した。
 「(1軍には)花粉が過ぎ去るまでは」と控えめだったが、年間通して大車輪の活躍をするため、まだまだアピールしてみせる。(田中 健人)

続きを表示

2023年3月20日のニュース