落合博満氏「ファンサービス」ダルの準々決勝中継ぎ登板後のブルペン投球に注目「次のために」

[ 2023年3月20日 20:22 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が19日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。16日に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準々決勝の日本―イタリアについて振り返った。

 大谷翔平が先発し4回2/3を2失点、伊藤大海がワンポイントで起用され今永、ダルビッシュ、大勢のリレーでイタリアに9―3で完勝した準々決勝。打線では大谷のセーフティーバントから岡本和の3ランや5番で出場した村上の大会初タイムリー、4番・吉田にも一発が飛び出した一戦。この試合を振り返る中、マイアミからの中継で出演した上原浩治氏がスタジオ出演した落合氏に質問が飛んだ。

 監督の立場からダルビッシュの7回からの中継ぎ登板について見解を聞かせてほしいというもの。それに対して落合氏は「あれは日本(のファン)に対するパフォーマンスなんじゃないのかなと。本当はどこかで使いたいんだろうとは思うけど、たまたま今回が最後の日本での野球だから。もう日本で投げることはないだろうということでのファンサービスなんだろうと思います。その要素は多分に含まれてるだろうと」とオレ流の考え方を示した。

 同じくスタジオ出演した中畑清氏が「僕は1イニングでいいと思いました」と2イニングを投げさせたことに対して意見を述べると、落合氏は「投げ終わった後、ブルペンで投球してたでしょ。投げる球数だけは決めていて、2イニング(27球)では足りないからブルペンで投げたんだろうと。次のために」と登板後にブルペンで投げていたダルビッシュの姿に注目。準決勝、決勝、そしてメジャーリーグのシーズンに向けて、しっかり球数を管理しているのではないかと私見を述べた。

 また、3回に4点先制を呼び込んだ「大谷シフト」の守備の意表を突く大谷のセーフティーバントについては「俺だったらやらない。クリーンアップですから。普通はそう考えます。ましてや1アウトだし。後がつながったから価値がある。後のバッターの方が大変だったと思いますよ」と日本を4強に導く流れを大きく引き寄せた絶妙バントについて、打者・落合博満の視点で“解説”していた。

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