侍・大谷 メキシコ先発・同僚のサンドバル攻略法伝授!近藤らに助言

[ 2023年3月20日 04:00 ]

練習の合間に笑顔でハンディカメラを手にヌートバー(右)を撮影する大谷(撮影・会津 智海)
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 マイアミの青空に大谷の甲高い笑い声が響き渡った。同市内で行った米本土上陸後初の全体練習。山本、佐々木朗のブルペンを見守り「ナイスボール!」と絶叫。栗山監督との会談中には大勢に暴投を当てられそうになり、「勉強になります!」とおどけてみせた。

 メキシコとの決戦2日前。ティー打撃の前後に栗山監督と2度にわたって、計10分間の話し合いの場を持った。相手先発はエンゼルスの同僚で仲が良い26歳左腕サンドバル。指揮官は「まあまま、そのうちゆっくりと」と話の中身は伏せたが、近藤は「翔平にちょっと聞きました。スライダーと少しチェンジアップというところ」とサンドバル対策を授かったことを明かした。

 サンドバルは昨季自己最多の6勝、防御率2・91をマーク。150キロ台前半の直球とスライダー、チェンジアップが武器で、昨季は左打者に被本塁打ゼロ、被打率・151という左殺しだ。大谷、近藤、村上ら左打者6人が並ぶ侍ジャパン打線にとって脅威となる。ただ、大谷とサンドバルはキャンプ地で自主トレから共に行い、毎日のキャッチボール相手だった。直球、変化球共に特徴的な球筋は頭に入っており、具体的な助言は大きな助けとなる。

 メキシコ代表はこの日、決戦の舞台ローンデポ・パークで練習を行い、サンドバルは大谷へのメッセージを求められ「ストライクを投げるつもりだから、あまり遠くまで飛ばさないでくれ」と冗談交じりに話したが、一方で、「このチームに自信を持っている」と胸を張った。1次ラウンドで2連覇を狙う米国代表に3回1失点と好投し、勝利の立役者となった自負がある。

 大谷は昨季対右投手の打率・278に対し、対左投手は同・263と苦にしていない。左キラーの友を打ち砕け――。その鍵は間違いなく大谷が握っている。(柳原 直之)

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