大分商 ドタバタの幕切れ 審判団も謝罪 二塁回った一塁走者「二塁踏まず」帰塁が原因

[ 2023年3月20日 05:20 ]

第95回選抜高校野球大会第2日・2回戦   大分商6-8作新学院 ( 2023年3月19日    甲子園 )

初戦敗退となり、スタンドにあいさつする大分商ナイン (撮影・須田 麻祐子)
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 大分商は想定外の幕切れで26年ぶりの選抜勝利に届かず、大分県勢として春夏通算100敗目に到達した。2点差に迫った9回、なお1死一、二塁からの左飛で一塁走者・江口飛勇が二塁の先まで進み、捕球後にベースを踏まず、二、三塁間の位置から、ほぼ一直線に一塁へ戻った。二塁塁審がアウトを宣告し、作新学院も一度は整列しかけたが、審判団の協議で試合を再開。作新学院が改めて二塁を踏んでアピールし、一塁走者の「アウト」で試合終了となった。

 審判団は場内放送で「正式にアピールがある前にアウトの宣告をしました。大変申し訳ありません」と謝罪し、「プレーを再開した上で守備側がアピールし、アウトとします」と説明した。

 江口は「頭の中がパニックになった。自分のミスで負けてしまった。申し訳ない」と目が真っ赤。那賀誠監督は「江口に敗戦の責任があるわけじゃない。全員で失敗やミスを次に向けて確認していく」とかばった。

 第3試合終了後には窪田哲之大会審判副委員長が改めて説明し「混乱させて申し訳ありませんでした」と謝罪。映像では帰塁した二塁走者よりも三塁寄りの位置に一塁走者が残り、守備側のアピールがなくてもアウトになる“追い越し”に見えたことについては「明確に認識には至らなかった」とした。

 ◆公認野球規則5・09(C) 次の場合、アピールがあれば走者はアウトとなる。
 (2) ボールインプレーのとき、走者が進塁または逆走に際して各塁に触れ損ねたとき、その塁を踏み直す前に身体あるいは触れ損ねた塁に触球された場合。

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2023年3月20日のニュース