ヤクルト・木沢 測定・分析機器ラプソード導入 自腹で“心配り”投手陣共用に 高津監督も感謝

[ 2023年2月6日 05:30 ]

ブルペンで投球練習する木沢(撮影・沢田 明徳))
Photo By スポニチ

 ヤクルトの沖縄・浦添キャンプに「木沢ラプソード」が導入された。ブルペンに置かれた測定・分析機器ラプソード。実はチームではなく、3年目右腕の木沢個人のものだ。

 「前々から自分用に一つ買いたいなと。(年俸が)上がった分で買いました」と昨年11月に約70万円で自費で購入。昨季は55試合で9勝といずれもチーム最多タイで、1200万円から約3倍増の3700万円になった年俸で自己投資した。

 オフの自主トレで課題のスプリットの回転数、縦変化の数値などチェックするために活用。伊藤投手コーチと相談し「チームに1台あってもいいね、と。みんなで使えれば」とキャンプに持参した。

 神宮球場では21年から8台の専用カメラによる最新の映像解析システム「ホークアイ」を本格導入。投手のピッチデザインに活用しリーグ連覇につなげたが、キャンプ地には測定機器はなかった。今キャンプ3度目のブルペン入りとなった小川も、初めて使用。「外角低めを狙って真ん中高めに抜けた球が、回転効率が良かったりした」と感覚とのギャップを実感した。「スピードや回転数が瞬時に見られるので便利」と高津監督も感謝。向上心旺盛な24歳の心配りが3連覇への助けとなる。(青森 正宣)

続きを表示

この記事のフォト

2023年2月6日のニュース