巨人・松田 日に日に増す存在感 若手を鼓舞、高い修正力 そして「もっと練習したい」…原動力どこに

[ 2023年2月6日 08:00 ]

存在感が日に日に増している巨人・松田
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 ソフトバンクから巨人に移籍した松田宣浩内野手(39)の存在感が、日に日に増している。

 「マッチが来たのはデカい。あの人が(ソフトバンクを)強くしていると、楽天にいる時に感じていた。マッチがいたら勝てないよなあって。対戦する時も見に行ったら、1人で元気出してやっていてね」

 そう感嘆の声を上げたのは15年に楽天監督を務めた大久保打撃チーフコーチだ。松田は朝7時から木の花ドームで行われているアーリーワークで、初日から連続ティー750スイングを敢行。4日間でベテランとしては異例の計2750スイングに達し、大久保コーチは「ベテランと言われている人たちも自覚してやってくれている。若手もやらないといけなくなる強いチームの傾向。思った以上の成果」と目尻を下げた。

 松田は、今年5月で40歳になるとは思えないほど、元気いっぱい。ノック中も20歳の秋広を「ヤングマン」、ドラフト4位の門脇(創価大)を「ルーキーさん」と呼んで鼓舞し、活気づけている。それにつられるように、周囲の選手も例年以上に声を出しているように見受けられた。だが、侍ジャパンで長年ともにプレーした坂本が「もっともっと凄い。まだ、おとなしい」というのだから、本領発揮が待ち遠しい。

 技術的な面でも大久保コーチから「年々ヘッドが下がっている。その角度で打てていても反応が遅くなってくると、間に合わないよ」と指摘を受けると、すぐさま修正。これにも大久保コーチは「染みついたものは、なかなか抜けないはずなのに、どうしたらヘッドが立つのかという話をしただけで、めちゃくちゃヘッドが立つようになった」と修正力に驚きの声を上げた。

 キャンプ初日には自律神経のチェックを行い、コンディション良好との結果が出ており「めっちゃ練習していいらしいんで、めっちゃ練習します。もっと練習したいです」と口も滑らか。松田を突き動かす原動力はどこにあるのか――。すっかり体力の衰えを感じている同学年の記者も興味津々だ。(記者コラム・花里 雄太)

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