阪神・桐敷 2年目飛躍へ新球カットで右打者封じ誓う 「打者の目線があって、初めて完成する」

[ 2023年2月6日 05:15 ]

ブルペンで投球練習を行う桐敷(撮影・北條 貴史)
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 いざ2年目の飛躍へ――。6日に行われるシート打撃に登板する阪神左腕・桐敷が、新球のカットボールを駆使した右打者斬りをテーマに掲げた。

 「カットは対打者で試していないので、ちゃんと投げていかないと。打者の目線があって、初めて完成すると思うので」

 課題とされる右打者対策として、精度を磨いてきた。昨季は2軍での被打率が・187だったのに対し、1軍では・343にまで上昇。その反省を踏まえ、昨季終了直後から習得に励んだのがカットボールだった。

 「去年は左打者のインコースにツーシームを投げられていたので、そういう感覚で対右打者でも(カットボールを)投げられれば」

 左右を問わず、内角球なくしてプロの世界で通用することは難しい。今春初の実戦形式となるシート打撃は、その成果を披露できる格好の場所だ。

 「レギュラー陣の方々(との対戦)は結構楽しみかなと。反応であったり、球の質とかを打者目線から聞きたい」

 シーズン開幕前ならではの自軍選手との対戦に意欲は十分。大山や原口、梅野ら1軍での実績が十分な打者との対戦が実現するだけでも、さらなる成長を期す23歳にとっては貴重な機会になる。

 ルーキーイヤーの昨季は1軍7試合で0勝3敗、防御率5・02も、2軍では12試合で6勝1敗、防御率0・72と“無双”を誇った。ポテンシャルの高さは示しているだけに、今季狙うはプロ初勝利と先発ローテーション定着。まずは新球カットボールのお披露目から、2年連続となる開幕ローテ入りへの挑戦権をつかみ取る。(阪井 日向)

 ◇桐敷 拓馬(きりしき・たくま)1999年(平11)6月20日生まれ、埼玉県出身の23歳。本庄東では甲子園出場なし。新潟医療福祉大では4年秋の平成国際大戦でリーグ初の完全試合を達成。2021年ドラフト3位で阪神入団。22年は開幕3戦目の3月27日ヤクルト戦に先発でデビュー。7試合で0勝3敗、防御率5.02。1メートル78、90キロ。左投げ左打ち。

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2023年2月6日のニュース