巨人・原監督は守備妨害、阪神・矢野監督がアウト、セーフにリクエスト 「ボナファイドルール」適用

[ 2022年8月3日 20:16 ]

セ・リーグ   巨人―阪神 ( 2022年8月3日    東京D )

<巨・神>7回1死一塁、一走・熊谷(右)は梅野の遊ゴロで二塁封殺を阻止しようと滑り込むも、リプレイ検証の末に危険なスライディングと判定され、自身だけでなく、打者・梅野もアウトの判定で併殺となる(左は二塁手・吉川)(撮影・坂田 高浩)
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 東京ドームで行われた巨人―阪神17回戦で珍しいプレーがあった。

 阪神が2―1とリードして迎えた7回表だった。先頭・糸原が投手強襲安打で出塁し、代走に熊谷。ロドリゲスが3球三振に倒れて1死となった後、打席には梅野が入った。

 梅野の打球は遊ゴロとなり、打球を処理した北村が二塁ベースへ入った吉川に送球。二塁塁審はアウトを宣告したが、熊谷の高く上がった足を体に受けた吉川が転倒し、一塁に送球することはできなかった。

 ここで、まずは阪神・矢野監督が二塁のセーフ、アウトを巡ってリクエスト。すると、巨人・原監督も熊谷のスライディングを巡り、守備妨害のリクエストをした。

 審判団はリプレー検証の結果、「ボナファイド(正しい)・スライディング」ではなかったと判断し、二塁、打者走者ともにアウトを宣告し、チェンジとなった。

 木内球審はマイクを通して「初めに矢野監督からリクエストがありました、セカンドのタイミングはアウト。その後、原監督からもセカンドのスライディングに対してリクエストがありました。一塁走者の二塁でのスライディングを危険なスライディングとみなし、アウト。ボナファイドルールを適用し、打者走者もアウトとし、3アウトとなります」と場内に説明した。

 同ルールは2020年7月12日の巨人―ヤクルト戦(ほっと神戸)で一塁走者・パーラの二塁スライディングを巡って適用されたことがあった。
 

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