医療ひっ迫で医療受診目安公表 医師は「現在の状況見るとやむを得ない」

[ 2022年8月3日 17:29 ]

日本テレビ社屋
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 日本感染症学会専門医で、東京歯科大教授の寺嶋毅氏が3日、日本テレビ系「news every.」(月~金曜後3・50)にリモートで生出演し、日本感染症学会など4学会が示した医療機関への受診目安について私見を語った。

 新型コロナウイルス感染拡大で医療のひっ迫が進む中、医療機関の受診が必要なケースとして、「65歳以上」「基礎疾患があるか妊娠中」「37・5度以上の発熱が4日以上続く」「呼吸が苦しいなど症状が重い」のうち1つでも当てはまった場合としている。寺嶋氏は「現在の状況見るとやむを得ないところもあると思います」と見解を口にした。

 患者が若者の場合は、解熱剤だけ処方されるケースが多いというが、寺嶋氏は「そのためにも感染対策上、ある程度の時間と場所の確保が必要となります」と、医療機関へのアクセスが発生することを指摘。「その間に、転んで頭をぶつけたとか、胸が痛くなったという患者さんの受け入れができなくなる。本来の救急外来の機能を保つためにも、ある程度の制限は必要だと思います」と述べた。

 また、新型コロナに関連して「同じ感染者でも、高齢者や基礎疾患のある人たちの検査、診断、治療に遅れを取らないように、治療すれば何とかなるという人を優先させるため、重症化リスクの低い人の受診を減らすなど、優先順位というのも付けざるを得ないのかなと思います」と指摘した。

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2022年8月3日のニュース