大野豊氏　阪神・青柳は嫌な流れでも崩れず、自分の投球に徹したことが勝利につながった

セ・リーグ   阪神6ー3巨人 （ 2022年8月2日    東京D ）

大野豊氏
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　【大野豊視点】長期ロードの初戦で先発した青柳が12勝目をマークした。これが大きい。4回に死球から重信、丸に連打。そしてエラーで逆転される嫌な流れでも、そこから崩れることなく、味方が勝ち越すまで踏ん張った。ダメージが残る失点の後も切り替え、自分の投球に徹したことが白星につながった。

　好調だった7月も14勝は全て先発が勝利投手となった。先発が勝って、中継ぎにホールドがつき、抑えがセーブを記録する。この好循環が投手陣にさらなる力を与える。青柳の代打の北條が決勝犠飛を記録するというように、攻撃にもリズムをもたらしている。島田、熊谷の本塁突入判断も光った。

　7回の浜地から湯浅、岩崎という継投もパーフェクトの内容だった。ブルペンが安定しているからこそ、先発は自分の投球に集中することができる。浜地も右左にかかわらず、1イニングを任せられる投手になっているという印象だ。湯浅とともに勢いのある投球だった。（スポニチ本紙評論家）