落合博満氏が語るプロ野球最多3085安打の張本勲氏の技術 落合氏を1軍に引き上げたのも張本氏?

[ 2022年8月3日 17:10 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が3日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。日本プロ野球で最多の通算3085安打を放った張本勲氏(82=スポニチ本紙評論家)について語った。

 通算868本塁打を放った王貞治氏(現ソフトバンク球団会長)について「やっぱり記録ですよ。868本っていうホームラン。アメリカの人は認めないっていうけど、日米で一番ホームランの数を打ってる人だから。だからそれ以上のバッターはいないでしょ。ホームランから言えばね」と話した落合氏は、張本氏についても「王さんの時に言ったのと一緒で、ヒットの数が1番多いのは張本さんだから、それ(安打を放つ技術で一番)は誰かって言えば、張本さんになる。(日本で)3000本以上打ったのは張本さんだけだからね。後にも先にもいないわけだから」と語った。

 張本氏とは、落合氏が入団2年目の1980年から2年間、ロッテでともにプレーした。1980年に落合氏の打撃を見た張本氏が、落合氏の技術の高さを知り、起用を進言したという話も残っている。落合氏は「俺を1軍に推薦したのは、張本さんとかって話はよく聞くけどね。それはオレの知らないところで起きてるだけのことであって、実際、そういう話は、活字では見るけど」と直接話はしていないことを明かした。

 張本氏の打撃については「ランナー一塁だったら、一塁ランナーが走ったりなんかすると、“お前、黙ってそこにくっついておけ”って言って、一、二塁間にヒットを打つって、そういう技術を持ってた人だよ。“ちょろちょろ動くな”って言ってね」と落合氏。一塁走者がいれば、一塁手もベースに付く。広くなった一、二塁間を狙って抜く技術を張本氏の言動も交えて独特な形で表現した。

 「(一本足打法の)王さんと極端に打ち方が違うよ。張本さんはすり足だからね。かつては“扇打法”って言われたくらいだから。(王さんの)一本足打法、(張本さんの)扇打法、だからその時の素晴らしい選手には、何らかの名前がついてるもんだ」と補足。落合氏も「神主打法」と呼ばれたが「あははは。オレは分かんない」と照れながら話していた。

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