日本ハムの火曜日連敗11でストップ 佐藤の移籍後1号が決勝弾「今日は眠れなさそう」

[ 2022年8月3日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム6―5ソフトバンク ( 2022年8月2日    旭川 )

<日・ソ>3回、ソロを放つ佐藤(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムは今季初の道内地方開催となったソフトバンク戦で両軍計6発の空中戦を制し、旭川開催4連勝を飾った。北海道厚岸町出身の佐藤龍世内野手(25)が3回に放った移籍後初本塁打が決勝弾。アマ時代も含めて初めてプレーした旭川スタルヒン球場で存在感を示し、11連敗中だった魔の火曜日にも終止符を打った。

 移籍後初本塁打が地元・北海道で飛び出した。それが試合を決める決勝弾。球場を埋め尽くした1万3046人のファンを前に、ヒーローインタビューで佐藤の表情も思わず緩んだ。

 「やっとファイターズに来て本塁打を打てた。本当に良かったなと今はホッとしています。一球一球、声援も聞こえていたし、凄く久しぶりにこういう満員の中でプレーできて凄い力になりました」

 初回に2点を先制しながら同点とされた直後の3回だった。ソフトバンクの石川に対し、1ボールからの2球目の外角直球を「シンプルに来た球を打とう」と強振。打球はぐんぐん伸びてバックスクリーン右に飛び込む自身3年ぶりの一発となり「出来すぎ」と笑った。

 昨季途中に打力を期待されて西武からトレード移籍。今季開幕前は、追い込まれると投ゴロを打つ意識で軽打する「ペッパー打法」で結果を残し、新庄監督からも「ペッパー師匠」の愛称も授かった。開幕1軍入りを果たすも7試合で12打数無安打と結果を残せずに4月4日に2軍降格。以降は1軍昇格の機会がなかったが、2軍で打率・287、8本塁打と結果を残し、チームのコロナ禍で再昇格を果たした。この日が7試合連続スタメン。「フルスイングも良いけど、しっかりアジャストしていこう」と助言していた新庄監督も「“これ、一発放り込むよ”って林ヘッドコーチに言っていた。今日は(郡の一発と)2回(予言が)当たった。みんなが花火を打ち上げてくれてうれしい」とニンマリだった。

 「今日は眠れなさそう」という佐藤は「来年もぜひスタルヒンの時は佐藤を呼んでください」とおどけた。「我慢して使ってチャンスをもらっている。恥じない結果を出したい」。1軍生き残りを懸け、まだまだ攻守でアピールしていく覚悟だ。(東尾 洋樹)

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2022年8月3日のニュース