ヤクルト・村上 今季は右足を本塁寄りに構えて進化 逃げていくボールにも最後まで粘って対応できる

[ 2022年8月3日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト5―0中日 ( 2022年8月2日    神宮 )

<ヤ・中>初回、打席で構えるヤクルト・村上(撮影・木村 揚輔)
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 今季のヤクルト・村上は、昨季よりもクローズドスタンス気味に構えている。昨季は右足と左足が平行だったが、今季は右足を数センチ本塁寄りに構えている。

 「意識はしていないけれど、いろんなところを意識するなかで、それが合っているときも合っていないときもあるので、そのときに応じてできれば」と詳細は語らないが、効果は表れている。5打席連発を達成した第2打席は、外角のチェンジアップに体勢を崩されながらも捉えた。クローズドスタンスのまま、外角に逃げていくボールに最後まで粘って対応した。

 また、今年は一振りで仕留める精度が上がっている。この日の第1打席は4球目の真ん中に入ってきたカーブを捉えた。この試合のファーストスイングだった。昨年の39本塁打のうち4球目までに捉えたのは24本で61・5%。今年は4球目までに39本中29本を打っており、74・4%まで上昇している。

 昨年はMVPも獲得。年々マークがきつくなる状況で求められるのは、1球で仕留める集中力とスイングの精度だ。現役時代は守護神を務めた高津監督も「自分のスイングができる。全ての球種、コースに対応できている。崩されてるようで崩されてない。追い込まれてもカーンと強い打球打たれると、ピッチャーはしんどくなる」と投手目線で村上の凄みを表現した。(青森 正宣)

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