ソフトバンク 3発打っても勝てん…新庄日本ハムに5連敗 石川屈辱の3被弾「申し訳ないです」

[ 2022年8月3日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5ー6日本ハム ( 2022年8月2日    旭川スタルヒン球場 )

<日・ソ>初回、近藤に先制2ランを浴びた石川(撮影・高橋茂夫)
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 3発打っても負けた…。ソフトバンクは2日、日本ハムに5―6で敗れ、首位・西武とのゲーム差が1・5に拡大した。先発の石川柊太投手(30)が初回に2ラン、3回にソロ、6回に2ランと計3本塁打を浴び6回6失点で6敗目。柳田悠岐外野手(33)、ジュリスベル・グラシアル内野手(36)、牧原大成内野手(29)の3アーチ競演でも届かず、日本ハム戦は5連敗となった。

 旭川の最高気温は22度。石川は涼しげな空に消えていく白球を見送り続けると、バックスクリーン方向を向いて、しばらく動けなかった。自身ワーストタイの1試合3被弾。6回を7安打6失点し6敗目。「今日の投球ではコメントできることはありません。申し訳ないです」と言葉少なく、謝罪した。

 試合前のデータでは今季先制されたゲームは8勝30敗。立ち上がりが大事なのは理解しているはずだが、初回1死一塁で近藤にパワーカーブを右翼席に運ばれる先制2ランを浴びた。後半戦4試合連続の初回失点。せっかく柳田のソロで追い付いた2―2の3回は先頭の佐藤に勝ち越しソロを浴びた。

 3―4の6回は2死三塁。郡にカウントを取りにいったスライダーを完璧に捉えられ痛恨の2ラン。これで今季、チームは日本ハムに21被弾となった。対戦相手別で今季最多だ。2位の楽天は14本で、その差は歴然としている。またしても一発に泣かされた藤本監督は「特に6回の2ラン。ノースリーからストライクを取りにいくスライダーはどうかな。そこが反省点。やらないでいい2点」と勝負を焦ったバッテリーに苦言を呈した。

 先制弾を献上した近藤には今季30打数12安打、打率・400と文字通りやられ放題だ。

 打線が苦手な伊藤に食らいついただけに悔しさがつのる。4回はグラシアルが2戦連発の7号ソロで追い上げ。さらに8回は牧原大にも6号が飛び出し、計3発。指揮官は「惜しかったね。打つ方は何とか(意地を)見せてくれた。あと1本は出なかったけど、何とか、何とか追い付こうという姿勢はあった」とねぎらった。

 石川は今季日本ハム戦3戦3敗。チームも18年6月26日~7月22日に同戦で7連敗して以来の日本ハム戦5連敗。それでも、藤本監督は「残りで勝ち越せばいいじゃない。そこは全然問題ない」と悲観していない。首位・西武と1・5ゲーム差。下を向いている時間はない。(福井 亮太)

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2022年8月3日のニュース