聖地への帰還呼ぶ京都国際・森下のアーチ 悩み続けた日々から生まれた

[ 2022年7月28日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権京都大会決勝   京都国際6―1龍谷大平安 ( 2022年7月27日    わかさスタジアム京都 )

<龍谷大平安・京都国際>4回無死一塁、逆転の右越本塁打を放った京都国際・森下(撮影・岸 良祐)
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 【記者フリートーク】「バッティングには自信がないんですけど…」と謙そんする森下の球を捉える感覚は、天性のものではない。中学時代までを過ごした地元・福知山で父・雅人さん(46)との特訓によって培われた。

 その内容とは、雅人さんがトスしたバドミントンのシャトルをバットで打つこと。これだけならよくある自主練習の光景だが、ここにひと工夫が加えられている。球の部分にはランダムな数字が書かれ、スイング時に判別。動体視力を鍛えた。それだけではない。自宅前の道路から、自宅2階にあるおよそ1メートル四方の開いた窓へ部屋の中を目がけて繰り返し打ち返した。どういう角度で、どう上げれば狭い空間に放り込めるのか考えながら打ち続けた日々が、聖地帰還を決めるアーチを生んだ。(アマ野球担当・北野 将市)

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2022年7月28日のニュース