阪神・浜地が明かす飛躍の分岐点「インパクトを残したい」狙って出した152キロ

[ 2022年7月28日 05:15 ]

<阪神練習>キャッチボールする浜地 (撮影・奥 調)
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 阪神の浜地真澄投手(24)が27日、50試合登板と「7回の男」としてシーズン完走することを誓った。

 「シーズン始まる前に50試合投げたいというのは思っていて。(故障で)1カ月離脱した中で厳しいかなと思ったんですけど、現実的にちょっと見えつつある。1試合、1試合投げていく上で見えてくるものかなと」

 6年目の今季は開幕からブルペンの一角として奮闘し、前半戦を終えてすでにキャリアハイの30試合、防御率1・27と出色の数字を残した。右下肢の張りで5月中旬から約1カ月戦線を離れたものの、残り49試合で20試合と考えれば十分に届くペース。ただ、過剰に意識することはなく「今年終わった時にどれだけ今後の野球人生に大きな経験として残せるかというのが自分の中でテーマ」と積み重ねを大事にしていく。

 直近の2試合は僅差リードの7回を任されて連続ホールドを記録。「今任されているということは、結果が出ている以上、続くと思う。そういう意味ではそのポジションを守りたい」と決意を口にする一方で「7回にこだわりがあるわけじゃない。任されたどんな場面でも、勝っていても負けていても、というのが自分の1番なんで。7回というのはそこまで気にしてない」とチームのために腕を振る信念を強調した。

 自身が振り返る前半戦のターニングポイントの1つは開幕3戦目のヤクルト戦。リードされた状況だったが直球は最速152キロを計測した。「開幕して最初の試合がすごい大事だと。開幕に入った(投手)の中では1番最後だったんですけど、何とかインパクトを残したいなと。球速というのは少し意識していたんで、そこでまず狙って球速が出せたというのは大きかった」。

 当然、数ある成功の裏には苦い経験も存在する。「自分が負けた試合とか責任があった試合というのは、(次の試合で)どれだけ抑えても帰って来ない。どう生かすかで、次の成功というか、その負けをチームに返す意味でも次の試合、また次の試合を抑えていくしかないのかな」。

 リリーフ投手としてのマインドも洗練されつつある背番号36が大逆転ドラマを起こすキーマンの1人になりそうだ。(遠藤 礼)

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2022年7月28日のニュース