海星、3年ぶり長崎制覇 宮原→向井のWエースで完勝

[ 2022年7月28日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権長崎大会決勝   海星9―2創成館 ( 2022年7月27日    長崎県営 )

<創成館・海星>優勝した海星ナイン
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 夏はきっちりと勝ち切った。プロ注目の右腕コンビを、打線が力強く後押し。海星が聖地行きの切符をつかんだ。

 昨夏は準決勝で敗れ、新チームになって臨んだ昨秋は県大会で優勝。しかし、九州大会では準々決勝で有田工(佐賀)に0―2で苦杯。選抜出場もかなわなかった。エースの宮原明弥(3年)は「秋は自分が打たれて負けた。夏こそは自分が抑えてチームを勝ちに導きたかった」。準決勝はダブルエースの一人、向井恵理登(3年)が完投。決勝の先発を任された宮原は「今度は自分が最後まで投げる」と燃え序盤から140キロを超える速球を中心に押しまくった。

 3回には自己最速を1キロ更新する147キロを計測し、創成館打線を力でねじ伏せた。味方打線も得点を重ね、4回は4番の森誠太(3年)の高校通算26本目となる3ランが飛び出して、ゲームを支配した。

 酷暑の中で飛ばした宮原は足がつるアクシデントで7回途中で降板。バトンを受けた向井が粘る創成館を振り切った。優勝が決まった歓喜の輪の後は、チームを支えた両輪が抱き合って喜びを分かち合った。向井が「2人で頑張ってやってきたことは間違いじゃなかった」と話せば、宮原も「向井がいるから序盤から飛ばせた」と振り返った。

 加藤慶二監督も「うちの売りは2人のピッチャーです」と胸を張った。力で押す宮原と、柔軟な向井。タイプの違う二枚看板が全国の強打者も封じ込める。(本間 正則)

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2022年7月28日のニュース