阪神・佐藤輝、朗希とガチンコ勝負に粘り勝ち 犠飛で1打点「めちゃくちゃうれしい」

[ 2022年7月28日 05:15 ]

マイナビオールスターゲーム2022第2戦   全セ1ー2全パ ( 2022年7月27日    松山 )

<全セ・全パ>試合を終えて佐々木朗(右)に手を振る佐藤輝(撮影・北條 貴史)
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 夢舞台での怪物同士の真剣勝負に、松山が沸いた。初回1死満塁。全セの5番・阪神の佐藤輝が、完全試合男・佐々木朗から犠飛で先制点を挙げた。

 「球が速すぎて全然前に飛ばなかったですし、バットも折られましたけど、オールスターでの1打点、めちゃくちゃうれしいです!」

 まさにシーズンさながらのガチンコ勝負だった。初球から16球連続で自慢の剛速球を投じてきた右腕は失点を防ぐべく、カウント1―2からの4球目に143キロフォークを“解禁”。フルカウントまでもつれ、決着は9球目だった。157キロにバットを折られながらも、左翼まで運ぶ犠飛で先制点。「対戦したら、速い球を前に飛ばせるように」と以前に掲げており、「達成できたので満足です」と笑った。

 2打席目以降は3打席連続三振にたおれ、球団では76年田淵幸一以来の1試合3三振を記録。これも“勲章”だ。史上3人目となる新人から2年連続の球宴アーチこそ幻に終わったが、「いろんな人と話すことができたし、プレーも楽しめた。充実した2日間でした」と充実の表情を浮かべた。中野を打撃投手に指名したホームランダービーは1本の柵越えに終わり、2年連続の初戦敗退。「また出る機会があれば、この経験を生かして頑張りたい」と早くも3年連続出場を誓った。球宴の悔しさは、29日からの後半戦にすべてぶつける覚悟だ。(阪井 日向)

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2022年7月28日のニュース