木更津総合　史上初2戦連続延長タイブレーク　1回戦とは対照的…サヨナラ死球で敗戦

第94回選抜高校野球大会第7日第2試合・2回戦   木更津総合3－4金光大阪 （ 2022年3月25日    甲子園 ）

＜金光大阪・木更津総合＞延長13回2死満塁　押し出し死球を与え、サヨナラ負けを喫した木更津総合・金綱（右）（撮影・成瀬　徹）
Photo By スポニチ

　木更津総合が春夏通じて甲子園史上初の2戦連続延長タイブレークの末、延長13回2死満塁から押し出し死球でサヨナラ敗戦。五島卓道監督は「うちらしくない野球になってしまった」と悔やんだ。

　1―1の13回から無死一、二塁のタイブレーク。表の攻撃では2点を挙げたが、守り切れなかった。1死満塁から併殺崩れで1点。なおも2死一、三塁で登板した金綱伸悟（3年）が、2連続四球で同点とされ、最後の1球は左打者の背中に当たった。無安打での3失点で終戦した。初戦で166球、13回完投の越井颯一郎（3年）が、この日も7回126球で1失点。金綱は8回から9回途中まで抑えて一塁に回り、指揮官が「経験を買って最後は任せた」という再登板だった。

　0―1の8回の攻撃。無死一、二塁からの左前打で、二塁走者が三塁を回り転倒し、三塁ベースコーチと接触した。「肉体的援助」とされアウト。1死一、二塁で再開し同点にはしたが勝ち越せなかったのも痛かった。

　山梨学院との1回戦は延長13回に押し出し四球でサヨナラ勝ち。対照的なサヨナラ死球に金綱は「気持ちの弱さが出てしまった」と責任を背負った。（田中　健人）

　≪初戦はサヨナラ四球で勝利も≫木更津総合が2試合連続でタイブレークの延長13回を戦った。同一校の1大会2度のタイブレークは春夏通じて史上初。初戦の山梨学院戦では、13回にセンバツでは37年ぶりの押し出し四球でのサヨナラ勝ち。この日は満塁から死球でのサヨナラ負けとなったが、押し出し死球でのサヨナラ負けは61年に御坊商工が北海戦（延長10回）で記録して以来、センバツでは61年ぶりだった。また、センバツで1大会でサヨナラ勝ちとサヨナラ負けを記録するのは18年の創成館以来14度目となった。