パイレーツ・筒香 開幕「4番」へ前進 3戦連続安打「物凄く順調」

[ 2022年3月26日 02:30 ]

オープン戦   パイレーツ3―3フィリーズ ( 2022年3月24日    ブラデントン )

フィリーズ戦の2回、オープン戦初本塁打となる先制ソロを放つパイレーツ・筒香
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 3年目の飛躍の予感だ。パイレーツの筒香嘉智内野手(30)は24日(日本時間25日)、フィリーズとのオープン戦に「4番・一塁」で出場し、2回に1号ソロを放った。ここまで出場全4試合で4番でスタメン起用され、3試合連続安打で打率・333と好調。首脳陣の期待に応えており、日本選手では09、10年の松井秀喜以来となる開幕4番の可能性が膨らんできた。

 甘い球を確実に仕留めた。2回だ。筒香は1ストライクからの2球目、真ん中寄りに入った90マイル(約145キロ)の直球を右中間に運んだ。飛距離412フィート(約125メートル)の豪快アーチ。「感覚としては、物凄く順調かなと思います」と振り返った。今季で5年連続の開幕投手を務める右腕ノラを打ち崩し、ゆっくりとベースを一周する姿は、自信とともに風格が感じられた。

 オープン戦4試合目の初アーチ。昨年8月中旬に加入後、43試合で8本塁打を放ったスラッガーは、デレク・シェルトン監督から「私たちが獲得して以降、ヨシは安定して良い打撃を続けてきた。彼の現状を喜ばしく思っている」と絶賛された。4番での出場を続けており、このまま好結果を残せば、日本選手では松井秀喜以来2人目となる開幕4番の座をつかむ可能性が高い。

 労使紛争によるロックアウトの影響でキャンプは短縮。調整期間が限られる中で、残りの打席でも収穫があった。第2、3打席で合計12球を投手に投げさせた上で、四球と見逃し三振。「自分の感覚と審判の感覚がちょっと違うので映像を確認しながらその詰めを調整したい」と話した。

 単年契約で迎えるメジャー3年目。「もちろん慣れもある。いろんなペースというのも分かってきているので1年目、2年目に比べたら違う感覚ですね」と充実ぶりを口にする。4月7日(日本時間8日)の開幕まで、あと2週間。「限られた時間ですけど、やることをきっちりこなしていけば、いい状態で迎えられるかな」。打線の中心でシーズンに挑む覚悟はできている。(杉浦 大介通信員)

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2022年3月26日のニュース